2022年10月18日
茨城県立高校入試完全攻略~令和5年入試に向けて~ 第6回 理科
こんにちは。
今回は、茨城県立高校入試の理科の配点や勉強方法についてお伝えします。
昨年のブログはこちら↓
理科
平均:49.54点(昨年比-5.12点)
全体分析と対策
・記述問題がなくなった
他教科と同様、記述問題がなくなったが、記述対策はしっかり行っておこう。
教科書の本文や問題集の模範解答から、得点が取れる言い回し・必ず書くべき語句をつかもう。
・教科書のトピック・実験がそのまま出題
教科書や資料集に載っている実験やコラムの内容が、そのまま出題されるケースもある(今回は大問2、3)。
資料集や教科書にはすみずみまで目を通すようにしておこう。
コラムの中には読み物として楽しいものもたくさんあるので、休憩時間に読むと気分転換になり一石二鳥。
第1問 小問集合
配点:24点
傾向
すべて選択問題。
生物・化学・物理・地学分野から2問ずつ、計8問出題された。
必要学習内容
・各分野における基本的な知識を問う問題。ここで確実に得点を稼いでおきたい。
・この後の大問は、各分野の内容を深堀したものである。まずは大問1で確実に点数が取れるようになってから、各大問の発展問題に取り組もう。
第2問 物理分野:音の性質
配点:16点
傾向
・音の速さを調べる実験の結果から考察を行う問題
・三平方の定理を用いる計算が出題された
・該当する選択肢をすべて選択(該当するものがなければ「なし」を記入)する問題が出題された
必要学習内容
・物理分野では特に数学と関連した問題が出題されやすい。
素早い立式・計算ができるよう、演習を重ねよう。
・出題されたのと同様の実験が教科書に載っていた。(図1)
教科書に載っているイメージ図も理解の助けになるので、見落とさないように注意しよう。
第3問 生物分野:生態系
配点:16点
傾向
・生態系の数量ピラミッド・炭素循環の図が出題された。
必要学習内容
・教科書のトピックに書かれている内容が出題された(図2)。このような部分にもしっかり目を通しておこう。
・教科書の図は、それぞれの変化や関係を文章で説明できるレベルまで理解しよう。
第4問 地学分野:地層の成り立ち
配点:16点
傾向
・問題はすべて選択式だったが、文章量が多く、計算が必要な部分もあるため、時間がややかかる。
必要学習内容
・(3)は地層の傾きを予想する文章の1部分を埋める問題だった。
問題の記述や図の内容を整理し、自分で図を描くと分かりやすい。
・小問4つ中3つが思考力を問う問題だった。このような問題にも対処できるようになっておきたい。
第5問 化学分野:化学反応
配点:16点
傾向
炭酸カルシウムと塩酸の反応を反応させる実験に関する計算や考察を行う問題。
必要学習内容
・(3)は問題文中で方眼紙にグラフを書いて数値を求めるよう指示されており、また問題用紙に方眼紙が用意されているが、方眼紙を使わず計算で解くこともできる。
同様の問題でも、問題用紙中に方眼紙がないパターン・解答の過程を記述するパターンなどが想定される。
どのような出題形式でも解答できるよう、様々なアプローチで問題を解いてみよう。また、解けた問題でも模範解答に目を通し、より効率的な解き方がないか考えよう。
・(5)は二酸化炭素が発生する反応を7つの選択肢からすべて選ぶ問題。
出題された化学反応はすべて教科書にも載っているものだが、すべての化学反応式を書いていると時間が無くなってしまう。
「化学反応の前後で新たな原子が発生したり原子が消えてなくなったりすることはない」という知識や、「燃焼」「酸化」といった基本的な用語の理解がしっかりなされていれば、ある程度問題を解く時間をショートカットできる。
第6問 化学・物理・地学分野:大気圧
配点:12点
傾向
複数分野の融合問題。出題内容は、化学分野からは気体の収集法と状態変化、物理分野からは密度の計算、地学分野からは気圧に関する実験がそれぞれ出題された。
必要学習内容
・特定の分野にとらわれない、柔軟な思考力が試される。
苦手な分野を作らないように、各分野満遍なく勉強しよう。
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