2011年11月13日
東京都 内部進学対策のポイント
こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。
大学附属校の高校三年生は、ほぼ内部進学の可否が決まり、卒業準備または受験準備に
取りかかっている時期です。
内部進学には小学校⇒中学校、中学校⇒高校、高校⇒大学、とそれぞれステップがあります。
また、進学の条件も各学校毎に設定されています。
【事前に把握しておくべきこと】
1. 内部進学に必要な条件
・必要な成績の基準 内申点、実力テスト( 例 : 日大系列の統一テストなど )
・必要な出席状況
・必要な資格、あると有利な資格(英検など)
2. 現状の成績と基準との差分
・基準に達していない科目が解決可能かどうか
3. 生徒本人の内部進学の意思
・希望する学部学科が大学にあるかどうか
・学校生活、部活動の状況
4. 評定値(内申)はいつのものを使うのか
・三年間の平均なのか、三年時の成績のみなのか
【内部進学のための目標設定】
一にも二にも、内部進学に必要な成績の基準をクリアするための学習プランが必要です。
1.特定の教科の成績基準が高い場合 = 傾斜型学習プラン
大学の学部指定の場合に多くあります。
例) 理工学部: 数学、物理が評定平均4.2以上 他は3.5以上
大学進学の他にも、中学から高校への内部進学時に英検準二級以上取得、などの基準がある場合もあります。
このパターンは必然的に科目別に傾斜をかけた学習プランをつくりましょう。
苦手教科、前回点数が悪かった教科、というような場当たり対策は、結果的に評定値が平均的になりがちです。
特に高校生は、一年時から4.0以上が必要な教科は、常に優先して学習することが必要です。
2. 評定平均値が基準の場合(中学⇒高校、高校⇒大学)
学校によってばらつきはありますが、基本的に中学⇒高校への進学の場合は中三の評定の平均、
高校⇒大学への進学の場合は高一から高三の時につけられる評定の平均を採用することが多いようです。
必ず、自分の学校がどの算出パターンなのか確認しておきましょう。
ポイントは、「基準を満たすための目標を、でこぼこをつけて作る」ことです。
例えば、評定平均3.5以上を目指す場合、「評定4が半分、後は3」が基準になります。
ただし思惑通りの結果が出るとは限りませんから、まずは見込みを書き出してみます。
わかりやすくするために、英語、英語演習、数学、数学演習、現代文、古典、世界史、地理、化学、生物
の10教科ある場合で、目標設定の例を挙げてみます。
【現状】
英語 4 (得意)
英語演習 4 (得意)
数学 3 (苦手) ⇒ 2になるかもしれない
数学演習 3 (とても苦手) ⇒ 2になるかもしれない
現代文 3 (ふつう)
古典 3 (ふつう)
世界史 5 (とても得意)
地理 3 (ふつう)
化学 2 (とても苦手)
生物 3 (ふつう)
合計 33 評定平均3.3 基準を下回る! ⇒ 目標の作りこみが必要
↓各教科の目標評定を以下のように設定します。
【目標】
英語 4 → 5 (得意) : 数学や化学が伸び悩んでも基準をクリアさせるため!
英語演習 4 → 4 (得意) : 演習は実力テスト型なので5を狙うが4は最低でもクリアする!
数学 3 → 3 (苦手) : 2になるかもしれないが3を狙う勉強スタイル。
数学演習 3 → 3(とても苦手) ⇒ 2になるかもしれないが3を狙う勉強スタイル。
現代文 3 → 4 (ふつう) : テスト前の勉強時間を確保し4を狙う。
古典 3 → 3 (ふつう) : あまり好きではないので3を維持する。
世界史 5 → 5 (とても得意) : 得意な世界史は負けたくないので、むしろ点数アップしてクラス1番を狙う。
地理 3 → 4(ふつう) : 勉強時間を確保すれば点数が取れそうだから4を狙う。
化学 2 → 3 (とても苦手) : 苦手だが3を狙う。
生物 3 → 3 (ふつう) : 他教科に勉強時間を使いたいから、3を維持する勉強。
合計 36 評定平均3.6 基準+0.1
というように、目標を明確化します。目標が明確になったら次は学習計画を立てて実行です!