2012年6月16日
東京都 AO入試虎の巻
こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。
高校生のみなさんは、いよいよ定期テストが1~2週間後に迫っているというところではないでしょうか。
まずはその定期テストできちんと結果を出し、思うような結果が出なかった場合にも、
きちんと復習をして、次へとつなげていきましょう。
これから夏休みに入ると、各地でオープンキャンパスが始まります。
そこで今回は、「大学入試・AO入試虎の巻」をテーマにお話させていただきます。
まず、大学の入試制度についてですが、大きく分けて「一般入試・推薦入試・AO入試」の3つがあります。
国公立大学の一般入試は原則としてセンター試験を受験し、その後各大学で実施する個別試験を受験します。
推薦入試は、高校の内申(調査書)と面接、小論文(または作文)での選抜が主なパターンです。
私立大学はセンター試験利用入試と、大学独自の問題を利用した一般入試があります。
さて、残る一つ、今回のテーマでもあるAO(アドミッションズ・オフィス)入試とは一体どのような試験なのでしょうか。
簡単に言うと、「出願者自身の人物像×大学側の求める学生像」の
両者を照らし合わせながら、学力では測れない部分を評価する選抜方法です。
大学の提示するアドミッション・ポリシーを十分に理解し、自分が高校時代に頑張ってきたことや
取得資格、部活の功績やコンクール結果などをアピールする必要があります。
ほとんどが、書類審査+面接という選抜です。
2013年の入試要項は7月以降完成・配布される為、今回は2012年度のAO入試で
どのような試験が行われたのかを少しご紹介します。
<慶應義塾大学:法学部AO入試>
・A方式
一次選考:書類審査
二次選考:1 論述試験…50分間の講義を受けた後、論述形式の試験(45分間)
2 グループ討論…5名程度のグループで、与えられたテーマについて討論(45分間)
・B方式
一次選考:書類審査
二次選考:1 総合考査…与えられた資料から読み取れることを45分間で400字にまとめる。
論理的な思考力、考察力を評価。
与えられたテーマのもと400字程度の小論文。創造力、独創力、発想力を評価。
2 個人面接(10分間)
<法政大学:文学部日本文学科・地理学科(現役生のみ)>
志望理由書・調査書による書類審査+小論文、面接
志望理由書で、入学後にできることとやりたいことを明確にした上で、
「自己の経験・能力」と「学部で学ぶ動機」を関連付けて説明することが重要になる
<一橋大学:商学部>
☆学力考査は免除
一次選考:書類審査
二次選考:1 小論文…商業一般に関する論文または資料を提示して理解力・判断力・表現力を評価
2 個別面接
<お茶の水女子大学>
☆合格者は入学前指導の後、文教育学部・理学部・生活科学部のいずれかに入学する
一次選考:書類審査
二次選考:1 模擬講義(日本語)…日本語による文・理系の2講義受講、レポート作成、グループ討論、
講義テーマに関する小論文
2 模擬講義(英語)…英語による模擬講義受講、レポート作成
3 グループ面接(志望学科によっては個別面接も有)
このように各大学・学部・学科で様々なAO入試が行われています。
どの大学・学部であってもAO入試に共通して必要だと言えることは、
「どのような学生を求めているのか」=「アドミッション・ポリシー」をしっかりと理解して、
自分をアピールすることです。
「自分がなぜその学部へ入学したいのか」、「入学した後自分は何ができるのか」しっかりと考えた上で、
軸をぶれさせないで、小論文や面接の対策を行なっていきましょう。
なぜその大学に行きたいのか、そこがはっきりと見えてきたならば、
勉強に対するモチベーションも自然と上がるはずです。
具体的な志望校を決め、それに向かって努力できる夏休みを迎えましょう。