2012年5月6日
東京都 教育情報
こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。
5月を迎えました。
中学生、高校生は、ゴールデンウィークが明けると、第一回目の定期考査があります。
上手く時間を作り、テスト勉強を少しずつでも進めておくことをお勧めします。
【中学受験】
今春の中学受験では、「志願者減」と「都立中高一貫校の躍進」がトピックとして挙げられます。
ここ数年の就職戦線の動向から、特に女子の理系志向が高まっています。
中学受験においても先々の進路を睨み、医学部を始めとする理系大学受験をみこして、
医学部や国公立理系進学実績を伸ばしている中学が、女子の志願者数を大幅に増やしました。
中堅以下校は女子の志願者を大幅に減らした中学が多数ありますが、学校の方針や校風と
子どもの性格や将来の夢をすり合わせて、敢えて中堅以下校を狙う受験生にとっては、
敷居が下がり、受験しやすくなったといえます。
男子については、やや混沌とした情勢です。私立中学への進学を前提として受験勉強に取り組んだ
受験生は、手堅く志望校を下げたケースがありました。そのため、二番手、三番手のこれから伸びる
と思われる学校、入口よりも出口がよさそうな学校を探して受験するケースが増えたようです。
中堅以下校については、女子ほどではありませんが、志願者を減らした学校が多く、来年度入試の
出願動向に注目する必要があります。
今後は、なんといっても「都立中高一貫校」に注目が集まります。大学受験で実績を出したことにより、
国立の大学附属中を目指していた受験生、およびその保護者の方から、今後は都立へシフトする
ケースが出てくるでしょう。
国立中では、東京学芸大学附属国際中等教育学校(旧附属大泉)のように、
完全中高一貫校の場合や、筑波大学附属駒場中のようにほぼ100%高校に内部進学できる場合は
引き続き難関かつ高倍率と思われますが、筑波大学附属中、東京学芸大学附属小金井中、
東京学芸大学附属世田谷中、東京学芸大学附属竹早中のように、高校への内部進学が
100%ではなく、むしろ難しいため、別の高校に進学するために高校受験をする可能性が高い中学
については流れが変わってくる可能性が高いといえます。
都立中は、高校受験により高一から生徒数が増える附属校と、高校募集を行わない中等教育学校とに
二分されます。どちらも高校への内部進学については人数制限はなく原則内部進学ができます。
<都立の附属中学校(全5校 高校募集あり)>
白鴎高校附属中学校(台東区) 両国高校附属中学校(墨田区) 富士高校附属中学校(中野区)
大泉高校附属中学校(練馬区) 武蔵高校附属中学校(武蔵野市)
<中等教育学校(全5校 高校募集なし)>
小石川中等教育学校(文京区) 桜修館中等教育学校(目黒区) 南多摩中等教育学校(八王子市)
立川国際中等教育学校(立川市) 三鷹中等教育学校(三鷹市)
【高校受験】
高校受験についても、「都立躍進」がキーワードになります。今春の大学入試結果が出揃い、
各大学・学部への高校別合格者数ランキングをマスメディアが特集するなど、
都立躍進を目にする機会が多くなりました。
東京都では、その目的から「進学指導重点校」、「進学指導特別推進校」、および「進学指導推進校」という
3つのくくりを設けて、大学進学実績を伸ばすことを推進しています。
日比谷高校、西高校が国立文系、早稲田大学、慶應義塾大学への合格者を多数出したこと、
また国分寺高校の進学実績の伸びが注目されています。
<都立高校 進学指導重点校7校>
日比谷高校 西高校 国立高校 八王子東高校 戸山高校 青山高校 立川高校
<都立高校 進学指導特別推進校5校>
小山台高校 駒場高校 新宿高校 町田高校 国分寺高校
<都立高校 進学指導推進校14校>
国際高校 三田高校 豊多摩高校 竹早高校 北園高校 墨田川高校 城東高校 江北高校
小松川高校 江戸川高校 武蔵野北高校 小金井北高校 調布北高校 日野台高校
その中で高校入試における入試問題のうち、
国語・数学・英語、の3教科について独自に問題を作成し実施する高校を、
自校問題作成校と一般に呼びます。
<平成24年度入試で自校問題で入試を行った都立高校>
★国語・数学・英語の3教科を自校作成で実施(理科・社会は共通問題)
日比谷高校 西高校 国立高校 八王子東高校 戸山高校 青山高校 立川高校 新宿高校
墨田川高校 国分寺高校 両国高校 富士高校 武蔵高校 大泉高校 白鴎高校
★英語のみ自校作成問題で実施(数学・国語は共通問題)
国際高校