2023年1月21日
【2023年】大学入試共通テスト概況分析 第2回:英語(リーディング)
こんにちは。
家庭教師のトライ茨城校です。
高校1・2年生の皆さん、今年度の共通テストは目を通しましたか?
今の時期から、既習範囲だけでも解いておくと、今後の学習方針を定めるのに役立ちます。
今回は、共通テストの英語(リーディング)の概況についてお伝えいたします。
ぜひ学習の参考にしてください。
リーディング
平均 55.07点(昨年比-6.73点)
分量 微増
難易度 やや難化
大まかな傾向 部分読みではなく、文章の全体構成を捉える力が求められた。
問題構成
(大問数 6 解答番号数 49)
1 プリントの読解・Webサイトの読解
2 Webサイトの読解・レポートの読解
3 ニュースレターの読解・ブログ記事の読解
4 2つの記事の読み取り
5 随筆文の読み取り
6 説明的文章の読解(↓の問題pickup で詳しく解説!)
概観
設問文が2つ、マーク数が1つ増加。難易度は、特に第6問でやや難化した。問題の形式は概ね同様であったが、昨年と比べ文章全体に目を通さなければ解答できない問題が増加した。
共通テスト 出題のポイント
解答に必要な情報が本文全体に散らばっている問題が多数ありました。さらに、専門的な内容の長文が増加しました。(第4問「効率的な学習法」、第6問「クマムシの生態」)
なじみのない単語や情報が出てきても止まらずに、段落ごとの要点を抑えながら大まかに読み進めることが重要です。
問題pickup
・大問6は、地球で最もタフな生物”Tardigrades(クマムシ)”に関する記事の読解でした。
本文全体に散らばった情報を元にプレゼンテーションスライドを完成させる問題でした。文章全体に目を通し、各段落の要点を抑える必要がありました。
また、複雑な文構造(倒置)が用いられ、文構造をより大きな視点でとらえなければ正しく読解できない部分もありました。
〈解き方のコツ〉本文全体に必要な情報が散らばっているため、一旦最後まで読み進めて、文全体の構造を捉えるとスムーズに理解できるでしょう。本文の横に各段落の内容を一言程度メモするのも効果的です。
来年に向けた対策方針
・語彙
単語の意味を丸暗記するのではなく、言い換えに対応できるよう類義語・派生語・対義語も覚えましょう。意味が複数ある単語は、特に頻出の意味を覚え、文脈から素早く判別できるようになりましょう。
今回のように、専門的な内容の長文の場合、見慣れない専門用語が出る場合もあります。そういった単語が出てきてもあわてないようにしましょう。その単語の意味を知っている受験生はほとんどいないはずです。
そういった単語は、たいていは前後の文脈から意味が何となく分かるようになっています。様々な分野の長文読解を行い、分からない単語が出てきたときの読解練習をしましょう。
・文法
読解中心の問題といえども、読解の土台は文法です。文法の勉強は怠らないようにしましょう。
ただし、センター試験や私大入試の様に、文法問題が出ることはないので、文法問題の対策は不要です。読解問題の対策を最優先で行いましょう。
・読解
文章全体の話題や主張に加えて、各段落の要点を大まかに整理しながら読む力を付けましょう。
英文は、各段落の最初または最後にキー・センテンス(要点や主張を表す文章)が来ることが多いです。まず段落の最初と最後の文章だけ読んで大意を掴んでから1文ごとの精読に移るというのも1つの手です。
参考:2022年度の概況分析はこちら
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