2023年1月21日
【2023年】大学入試共通テスト概況分析 第3回:英語(リスニング)
こんにちは。
家庭教師のトライ茨城校です。
今回は、共通テストの英語(リスニング)の概況についてお伝えいたします。
リスニング
平均 63.04点(昨年比+3.59点)
分量 昨年並
難易度 昨年並
大まかな傾向 聞き取った内容を整理する力や要約する力が求められた。
問題構成
(大問数 6 解答番号数 37)
1 1人の話す1~2文を聴き英文やイラストを選択
2 2人の2往復の会話を聴きイラストを選択
3 2人の3往復の会話を聴き英文を選択
4 棒グラフと表を産める
5 大学の講義の聞き取り
6 社会的なテーマについての会話文の聞き取り (↓の問題pickup で詳しく解説!)
概観
今年度もイラストや図表の問題が多く、情報を比較・判断して処理する能力が問われた。問題はやや易化しているが、消去法でないと正解を選べない問題もあり、総合的な力が必要。
問題pickup
・第6問Bは、社会的なテーマについての会話文を題材にした問題でした。
登場人物は4人。各登場人物の意見をメモしながら聞き、「就職後に住む場所」についての意見の賛否とその理由を聞き取る問題でした。英語を母国語としない人物の英語音声(発音やイントネーションが異なる)も含まれました。
問37では、一人の話者の意見と一致する図表を選ぶ問題でした。
発言の中にある「事実」と「意見」をしっかり区別することが重要です。
ポイント:イヤホンは要確認
※昨年のブログと同内容ですが、非常に重要なので再掲載しました
勉強とは直接関係はないけれども重要なのが、リスニング環境です。
普段の定期試験では、教室のスピーカーやCDプレイヤーで一斉に音声が流れることが多いですが、本番は、一人一台ずつICプレイヤーと音声メモリーが配布され、それを操作して音声を聞くことになります。
共通テストの外部模試には、本番のものに近い機器を用いて試験を受けることができるものもあるので、積極的に受験し、機器の扱いに慣れておいた方が良いでしょう。
また、団体を対象に、リスニング機器の貸し出しも行われています。
今年度から、イヤホンの形状がより耳にフィットする形に変更になりました。
また、イヤホンが耳に合わなかった場合は、「イヤホン不適合措置」申請を出すことができます。(令和5年度共通テストの申請方法は、7月上旬に発表される予定です。)
外部模試やリスニング機器の貸し出しの際にイヤホンが少しでも合わないと感じたら、積極的に申請を出すようにしましょう。
筆者はセンター試験時代の受験生ですが、本番のイヤホンの形状がどうしても合わず、ずり落ちそうになるイヤホンを抑えながらリスニングを受験しました。
その結果、本番の得点が、直前の模試より10点以上下がる結果となりました。
繰り返しになりますが、イヤホンが少しでも合わないと感じたら、積極的に不適合申請を出すようにしましょう。
来年に向けた対策方針
出題形式はほぼ固定化しました。別の単語や表現で言い換えた単語がカギとなる問題が多かったです。別の単語や表現で言い換えた単語がカギとなる問題が多かったです。流行の話題についての基礎知識を求められました。
問題や選択肢から音声内容を予想し、集中力を切らさず丁寧に聞き取る「清聴」により、会話の流れや意見の変化を正確に追うことが必要です。
その他の対策方針
・音声(発音):アメリカ英語だけでなく、イギリス英語や母国語を英語としない人物の発音も出題されます。
様々な問題にチャレンジし、耳を慣らしましょう。
・音声(スピード):普段の演習時に、1.2~1.5倍程度の高速再生で練習しておくと、本番の音声がゆっくりに感じて聞き取りやすくなります。
・解き方:音声が1回しか流れないため、問題文中に与えられた情報から流れる音声の内容を予想する能力が試されます。 普段から、問題説明が流れている間に問題文に目を通す、メモを取る、などの練習をしておきましょう。
・テーマ:国際的に話題となっているテーマに関する英単語を普段から調べ、意味だけでなくスペルと発音も確認する習慣を付けましょう。
リスニングに限らずリーディングの問題でも、知らない単語が出てきたら発音を調べて単語ノートに書き留めるようにしましょう。
・その他:以前このブログで、リスニングの勉強法について取り上げたことがあります。(記事はこちら)この記事も参考にして、学習を進めてみてください。
参考:2022年度の概況分析はこちら
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