教育プランナーブログ

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こんにちは。

家庭教師のトライ茨城校です。

 

今回は、共通テストの数学IAの概況についてお伝えいたします。

 

数学IA

 

平均 58.08点(昨年比+20.12点)

分量 昨年並み

難易度 易化

大まかな傾向 思考力重視を維持しつつ時間制約を緩和する工夫がなされた。 

問題構成

(大問数 5 第1問・第2問は必答、第3問~第5問より2問選択)

 

1 [1]1次不等式[2]図形と計量

2 [1]データの分析[2]2次関数 (↓の問題pickup で詳しく解説!)

3 場合の数 (↓の問題pickup で詳しく解説!)

4 整数

5 図形の性質

 

 

概観 

全体的な文章量は多いが、計算量の減少により思考に費やせる時間が増加した。データの分析等、基本を理解していれば簡単に解ける問題も散見された。

 

問題pickup

第2問[2]は、バスケットボールのシュートの軌道をモデル化した問題でした。

特別な知識は必要としないものの、長い説明文と図を使用した複雑な場面設定がなされ、情報を的確に読み取る必要がある、「共通テストらしい」問題でした。
問題の前提条件の6つの仮定のうち1つは後半の問題で初めて使用するものでした。
後半の問題を解く段階になると、問題の最初で説明された条件を忘れてしまうこともあります。そういった場面でも、焦らずに全体を見渡すことができるかどうかがカギとなってくるでしょう。

数学の長文化傾向については、昨年のブログでも触れています。記事最下部のリンクから読んでみてください)

 

第3問は、球の塗分けの場合の数に関する問題でした。
場合の数を図式的に把握することが求められました。誘導が丁寧で、これまでの問題で用いられた考え方をうまく活用すれば、最後の最も難しい問題まで完答を狙える良問でした。
共通テストに限らず数学のテストでは、前の問題で問われたことが次の問題に活用できることが多いです。
解き方の糸口がつかめないときは、まず「前の問題で求めた数値や思考法を活かせないか?」「前の問題が出された意図は何か?」を考えてみるといいでしょう。

 

来年に向けた対策方針

 

定義の理解や図形の基本性質を問う問題(各大問の1,2問目)を手早く計算できれば、場面設定が複雑で時間のかかる問題(今回は第2問[2])に落ち着いて取り組む余裕が生まれます。
昨年度の揺り戻しで易化し、平均点は上昇しましたが、数学に必要な能力(基本概念の理解・計算力・図形の描写力・誘導の上手な利用)を総合的に試す良いテストでした。

 

図形の描写

数学I(図形と計量)・数学A(図形の性質)ともにフリーハンドである程度正確な図を素早く描けるように普段から繰り返し演習を行いたいです。
自分で書いた図を見て直感的に解法が思いつけば、解答時間の確保につながるでしょう。

モデル化への対応

日常の題材を数学的にモデル化する問題が共通テスト数学の大きな特徴です。
受験生は共通テスト模試を積極的に受験し、過去問・予想問題に早めに取り組んで形式に充分に慣れておきましょう。


参考:2022年度の概況分析はこちら

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