2023年1月21日
【2023年】大学入試共通テスト概況分析 第5回:数学ⅡB
こんにちは。
家庭教師のトライ茨城校です。
今回は、共通テストの数学ⅡB の概況についてお伝えいたします。
数学ⅡB
平均 64.86 点(昨年比+21.80点)
分量 微増
難易度 易化
大まかな傾向 複雑な設定から本質を見抜き、迅速に処理する力が求められた。
問題構成
(大問数 5 第1問・第2問は必答、第3問~第5問より2問選択)
1 [1]三角関数[2]指数関数・対数関数
2 [1]微分法[2]積分法
3 確率分布と統計的な推測
4 数列 (↓の問題pickup で詳しく解説!)
5 ベクトル
概観
ベクトル(第5問)の後半など一部にやや難しい問題が見られたものの、総じて基本に忠実な内容であり、昨年よりは易化しました。分量は微増し、時間的制約が厳しい部分はありましたが、これはセンター試験時代からの特徴です。
問題pickup
・第2問[2](2)は、気温データから桜の開花時期を推定する問題でした。
文章量は多いが、モデル自体は極めて単純なもの(一次関数のグラフ)でした。余計な情報に惑わされることなく考察できるかどうかがカギとなる問題でした。特に(ii)は、2つの式の大小関係を求める問題でしたが、グラフの形状を考えれば定積分の計算は一切不要でした。
来年に向けた対策方針
日常の出来事が題材に
第2問[2](桜の開花予測)と第4問(複利による預金額の推移)で日常的な話題を数学モデルで考察する問題が出題されました。
共通テスト全体の傾向として、長い文章や複数の図から正しく問題設定を読み取る能力が重視されています。こういった問題に、問題集や模試で積極的に触れ、慣れておきましょう。
その他の対策方針
・基礎の徹底:
共テ数学は問題数・計算量が多く時間制約が厳しいです。時間の制約をクリアする最大のコツは、前半の簡単な問題を早く解くことです。
例えば第1問[2](1)は、「対数logab=xを指数に変換するとどうなるか?」という、基本知識さえあれば5秒で解ける問題でした。
数学が得意な人も苦手な人も、まずは基礎を徹底し、こうした問題を瞬殺できるようになりましょう。前半が早く終われば、後半の難しい問題をじっくり考えられるようになり、さらなる高得点につながります。
・グラフ・関数の描写:
グラフや関数のイメージ図を正確に書くことで解法を思いつけることもあります。
問題の図に書き込むだけでなく、面倒くさがらずに自分の手で図を描くことも大切です。
頭の中だけで考えると、かえって時間がかかります。図に書き込んだり、新たな図をかいたりして思考の外部化を行うことが大切です。
参考:2022年度の概況分析はこちら
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