教育プランナーブログ

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こんにちは。

家庭教師のトライ茨城校です。

 

今回は、共通テストの国語(古典)についてお伝えいたします。

 

国語(古典)

 


平均※国語全体 105.17点(昨年比-5.09点)

分量 昨年並み

難易度 やや難化

大まかな傾向  基礎知識で解ける問題が減り、本文理解を重視する問題へ。

 

問題構成

(大問数 2 解答番号数 17)

 

1 古文『俊頼髄脳』『散木奇歌集』 (↓の問題pickup で詳しく解説!)

2 漢文『白氏文集』


 

 

概観 

古典全体はやや難化。古文では昨年と同様、生徒や教師の会話から空欄を補充する問題が出題されました。漢文は、やや見慣れない文章形式であり、句形のような基礎知識より本文理解が問われました。

 

問題pickup

第3問(小説文)問4は、引用文と設問の会話をヒントに本文の内容を紐解く問題でした。

引用している連歌の技法である「掛詞」を理解し、本文の和歌が同じ技法を使用していることに気付けるかどうかがポイントでした。

 

ポイント:読む順番の工夫をしよう!


国語の問題は、(現文・古典両方とも)おおよそ以下の構成からなります。
1)リード文:文章のタイトルや、登場人物の背景事情など、本文を読む前提となるうえで必要な情報が書かれている
2)本文:問題として出題される文章。一番長く、読むのに時間がかかる
3)設問文
4)設問の選択肢(選択式問題のみ)
5)他の資料:本文を基にした話し合い、本文の内容にかかわりがある別の文章など。近年の共通テストではしばしば、本文以外の資料がある問題が出題される。

この4つ、皆さんは、いつもどの順番で読んでいますか?
1)リード文→2)本文→3)問題……と、なんとなく前から文章を読んでいるという人も多いのではないでしょうか。

↑のような読み方をしていて、国語の点数が伸び悩んでいる……という人に、おすすめしたい読み方があります。

 

それは、本文以外のすべての文章にあらかじめ目を通してから、本文に取り掛かるという読み方です。
 

なぜこの読み方をおすすめするのか?
実は、リード文や設問文、本文以外の資料には、本文を読む上での手掛かりや、本文を読む際に注目すべきポイントがたくさん詰まっているからです。

第3問の古文を例に説明します。
例えば問3は、「1~3段落についての説明として最も適当なものを選ぶ」という問題で、選択肢は次のようになっていました。

①宮司たちは、……
②宇治の僧正は、……
③良ぜんは、……
④殿上人たちは、……
⑤良ぜんのそばにいた若い僧は、……

設問文からは、「1~3段落の内容は特に注意して読む必要があるな」ということがわかります
選択肢からは、「宮司たち」「宇治の僧正」「良ぜん」「殿上人たち」「良ぜんのそばにいた若い僧」という登場人物がいること、それぞれの行動に特に注意して文章を読むべきであるということがわかります。

また問4は、本文の内容を基にした会話をヒントに本文の内容を考える問題でした。
会話文中に、次のような発言がありました。

教師「……3段落で良ぜんが詠んだ「もみぢ葉の」の句について考えてみましょう」

本文だとこの部分は、「良ぜん」が「良ぜんのそばに居た僧」に何かを言い、「良ぜんのそばに居た僧」が「もみぢ葉」の句を詠むという流れになっていました。
つまり句を考えたのは「良ぜん」で、代理で句を読み上げたのは「そばに居た僧」なのですが、古典が苦手な人は、句を考えたのも「良ぜんのそばに居た僧」だと勘違いしてしまいます。
しかし、先に会話文に目を通しておけば、句を考えたのは「良ぜん」だと理解した上で本文に挑めるので、誤読をせずに済みます

本文以外に目を通して、前提となる知識を増やした状態で本文に挑むと、文章理解が早くなります。
ぜひ一度、このやり方で問題を解いてみてください。



来年に向けた対策方針

語彙

基本的な単語の理解はもちろんですが、意味が複数ある語句については、文脈に遭った訳ができるよう訓練しましょう。

 

主語の特定と文法

古文では主語が省略されることが多いです。主語を見つける手がかりになるのが、「述語が敬語か敬語でないか」です。
動作に敬語が使われていたら偉い人(貴族とか)で、使われていなければ偉くない人(家来とか)だとわかります。

 

句法

自分で漢文に返り点を付け、書き下し文がかけるように練習しましょう。

 


参考:2022年度の概況分析はこちら


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