教育プランナーブログ

各都道府県の経験豊富な教育プランナーが最新の教育情報や
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こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

東京都立高校の入試の社会は、5科目入試の高校ではすべて共通問題で実施されます。

自校作成校 ( 日比谷高校 西高校 国立高校 戸山高校 青山高校 両国高校 など)を受験する受験生も

同じ問題で受験します。自校作成校受験者は、社会と理科については80点以上、できれば90点~満点を狙ってください。

 

 

平成23年はどうだった?

平均点 58.6点/100点満点

※平成22年度は53.2点 (最多得点帯 60点~79点  90点以上の割合が増加)

 

【地理分野の出題内容】

平成23年度は総合問題を除く地理分野の出題は、大問1の小問で資料と地図の読み取りが1題5点分、

大問2の世界地理が5点×3問で15点分、大問3の日本地理が5点×3問で15点分、合計35点でした。

 

大問1 問1 資料と地図の読み取り 記号選択  配点5点/正答率77.9%!

大問2 世界地理

   問1 「時差」 記号選択  配点5点/正答率61.8%!

   問2 「世界の国々」自然環境、日本企業のかかわり 記号選択  配点5点/正答率55.4%

   問3 「貿易の特色」表の読み取り  配点5点/正答率33.4%

大問3 日本地理

   問1 「都道府県の特色」 組み合わせ記号選択  配点5点/正答率52.0%

   問2 「地形図の読み取り」 記号選択  配点5点/正答率74.7%!

   問3 「資料から産業構造の変化を読み取る」 記述  配点5点/正答率40.9%(部分正答含)

 

【地理分野の傾向と対策】

東京都立入試の社会では、主に大問2と大問3で地理分野が出題されます。

読図問題(地図、表、グラフ、資料)がカギになります。

読図問題でほぼ確実に出題されるのは、1.時差、2.気温・降水量、3.地形図、4.貿易統計です。

 

・時差の問題

練習をしておけば確実に点がとれますから必ず練習して慣れておきましょう。日付変更線をまたぐときは要注意です。

・地形図の問題

地図記号を理解し、地図上の距離を実際の距離で求められるようにもしておくとよいです。

・気温・降水量の問題

気温・降水量の読み取りが苦手な受験生は多いと思います。

方法は2つ、「グラフの形を覚える」か、「平均や変動を覚える」かです。

「気温・降水量の年間平均値」「月によって変化が少ないか激しいか」の2点をチェックしましょう。

気温の変化が谷折れ形になっているだけで南半球とも当たりがつけられます(平成22年度、大問2、問1)。

四季の変化が豊かな日本の場合は、梅雨・台風・冬季降水量(=降雪量)がポイントです。

即答できそうな場合でも、必ず図表を読み取ってから解答しましょう。 

例)北海道よりも新潟県のほうが大雪になりやすい。

 ・貿易統計の問題

「日本との輸出入額の変化」は毎年必ず出題されています。2つ以上の年代が取り上げられていることが大半ですから、

その変化に注目しましょう。また貿易相手国トップ3もよく使用される資料です。

例えば平成23年度、大問2、問3ならば、貿易相手のトップが輸出入ともに日本=アはオーストラリア、

国境の近いドイツやフランスとの貿易が多い=イはイタリア、

日米各国との結び付きが強く、特に製造業の進出が著しい=ウはマレーシア、エは残ったイギリス・・・など。

主要輸出品の表も使えば、確実に答えが絞られます。

貿易統計の読み取り問題では、記述問題が課されることもあります。

グラフから読み取ったことを素直に答案にまとめれば、それだけで点数がもらえます。

解答欄の大きさからしても詳しいことまで書く余裕はありません。

文章をしっかり書いたとき1文だけで約20字になると言われているので、都立入試では2~3文が限界でしょう。

過去問をやる際、面倒だととばしてしまうのではなく、とにかく書いてみるという癖もつけてみましょう。

  

 

 ~ 家庭教師の先生より ~

地域の細かい知識は、教科書毎に扱う地域が違うこともあり、中学受験ほど細部を問う問題は出題されません。

資料読み取りが中心ですが、知識として基本的な事柄、常識の範疇に入るような用語については、

きちんと理解し、書けるようになっておく必要があります。

地理が苦手だという人は、①毎回地図を描き色分けをしながらノートを作ること ②多くの資料問題にあたること

の2つをお奨めします。資料はデータが古いと誤った知識を得ることになりますので、古い年度の過去問、

兄、姉が使っていた過去問などを利用するときには注意が必要です。

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