教育プランナーブログ

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こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。

受験に 「 偏差値一覧 (入試の学校ランク表) 」 はつきものですし、重要な参考資料です。

ところが、学校案内の本であったり、皆さんが受験される模試の種類によって、その数字に差があります。

そのことで混乱を招くケースがあります。今回は、偏差値一覧表の見方についてまとめます。

  

【東京都内の中学受験生が受ける主なテスト・模試】

 ・ 統一模試(首都圏模試センター)

 ・ 合不合判定テスト(四谷大塚など)

 ・ 全国公開模試(日能研)

 ・ サピックスオープン(SAPIX)

 ・ アタックテスト(栄光ゼミナール)

 

【テスト・模試受験時の偏差値の評価ポイント】

 ① 同一の模試で横の比較 (伸びている教科、伸び悩んでいる教科、総合力の上昇・下落)

   同一の模試=受験者層が大きく変わらない、という観点から相対的に教科別の伸び具合を

   比較することができます。基本的には複数回受験することをお勧めします。

 ② 異なる模試で縦の比較 (同時期実施の模試で合否判定の差をみる)

   『Aという模試では偏差値65だったが、Bという模試では偏差値55だった』ということは

   決してめずらしいことではありません。偏差値の数字ではなく、合格可能性の数値を見るようにしましょう。

 ③ 模試の結果 = 総合力の目安 ≠ 合否の判断

   志望校が全く異なる受験生が受ける模試・テストです。志望校対策に特化した受験勉強を進めていれば、

   力を入れている単元、そうでない単元が当然あります。また、実際の入試での出題形式や総問題数も

   全く異なりますから、時間配分含め模試・テストと合う勉強をしているとは限らない点に考慮が必要です。

   つまり、模試で合格可能性が高い=合格とはいえず、足りない=不合格とも限りません。

   ですから目安の偏差値もおおむね合格可能性60%~80%で設定されています。

   しかしながら、そもそもの総合力を身に付けた上での志望校対策ですから、-5ポイントくらいまでには

   持っていきたいところです。

 

【偏差値一覧・ランク表を見るときの注意ポイント】

 ① 複数回入試の学校は日程別にチェック。総じて1日目受験が敷居が低め、2日目以降は上昇する。

 <女子が受験する中学の例>

 成蹊中 2/1 61 ⇒ 2/4 64

 女子美術大学附属中 2/1 48 ⇒ 2/3 53

 多摩大聖ヶ丘中 2/1 51 ⇒ 2/2 54 ⇒ 2/3 52

 武蔵野女子学院 2/1 40 ⇒ 2/2 42 ⇒ 2/3 43

 

 <男子が受験する中学の例>

 早稲田中 2/1 69  ⇒ 2/3 72

 中央大学附属中 2/1 59  ⇒ 2/4  65

 日本大学第三中 2/1 48 ⇒ 2/2 50 

 玉川学園中 2/1 45 ⇒ 2/2 46 ⇒ 2/4 50

 

 ② 受けたテスト・模試のデータとなる一覧表で確認します。種類が違うと目安も異なります。

 例 : 慶應普通部 2/1 合不合判定テスト⇒64  統一模試⇒71

     吉祥女子中 2/1 合不合判定テスト⇒60  統一模試⇒64

 

【最後に】

中学受験には2つの側面があります。ひとつは医学部受験」のように受験校別の対策が必要ということ、

もうひとつは、「 情報戦 = 情報に振り回される 」という面があることです。

情報、データを有効活用する必要がある一方、いくつもの情報が流れ込み混乱することが多く見られます。

特に受験が近づくにつれ、保護者の方の不安は情報量に比例して増大します。その様子や不安感が、

受験の主役である子供の集中力や学習意欲にマイナスに作用してしまっては本末転倒です。

一にも二にも、主役である子供が志望校合格に向けて、全力で勉強できる環境づくりが最優先です。

情報の交通整理をするのも、私たち教育プランナーの役割の一つです。

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