2012年5月22日
東京都 都立高校入試制度
こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。
いよいよ今年度最初の定期試験が本格的に開始した頃ではないでしょうか。
今回は、【都立高校入試制度について】です。
都立の入試には、推薦入試と一般入試がありますが、
今回は、一般入試についてご説明します。
■実施方法
一般入試は主に2つの募集期間に分かれて実施されますが、
①「第一次募集と第二次募集」で行う高校と、
②「分割前期募集と分割後期募集」で行う高校とがあります。
①と②は、募集実施の可能性に違いがあります。①の場合、第一次募集で入学手続者数が
募集人員に達しない場合のみ、第二次募集が行われます。一方、②の場合は、
あらかじめ募集人員を分割するため、必ずどちらも実施されます。
ただし、平成24年度の分割募集実施校(全日制普通科)は全30校しかありません。
多くの学校は一次・二次方式をとっているため、チャンスは一度きりだと思って
しっかりと入試対策をしていきましょう。
■選考方法
入試得点と調査書の得点(いわゆる内申点)、面接得点の総合点(1300点満点)で
判断されます。面接を行う高校は一部に限られるため、実質は入試得点と内申点の
合計点(1000点満点)での選考となります。入試得点と内申点の比率は、
7:3,6:4,5:5,4:6のいずれかに決められています。
例(平成24年度入試)
<入試得点:内申点=7:3の高校>
西高校 国立高校 日比谷高校 八王子東高校 戸山高校 立川高校など 計71校
<入試得点:内申点=6:4の高校>
小平高校 東大和高校 松が谷高校 小岩高校 府中西高校 日本橋高校など 計39校
<入試得点:内申点=5:5の高校>
小平西高校 八王子北高校 足立新田高校など 計18校
<入試得点:内申点=4:6の高校>
該当校なし
**学力考査内容**
■入試日(平成24年度) ※25年度分は、9~10月頃に発表予定です。
第一次募集・分割前期募集:2/23(木)
第二次募集・分割後期募集:3/9(金)
■試験時間:50分間
■配点:各科100点満点(5教科は500点満点、3教科は300点満点)
※特定の教科の配点に比重をかける傾斜配点を行う高校もあります。
先ほどあったように、入試得点は総合点の大きな割合を占めています。
また、以前に紹介しましたが、国語・数学・英語の問題を自校で作成する高校もあります。
早いうちから志望校を見定め、対策を練っておく必要があります。
**内申に関して**
■内申の取り扱いについて
内申点は、入試科目の教科はそのままの点が使用されますが、
それ以外の教科は元の数値に倍率がかけられます。
3科目実施の高校の場合は1.2倍、5科目実施の高校の場合は1.3倍です。
例えば、全教科の成績が3の生徒が5科目実施の高校を受験する場合、
入試科目(英語・数学・国語・理科・社会)は3点×5教科=15点
それ以外の科目(技術・美術・音楽・体育)は3点×4教科×1.3=15.6≒15点(小数点以下切り捨て)
したがって、内申点は15点+15点=30点ということになります。
ここでお伝えしたいのは、入試科目以外の科目の成績が意外と重要になるということです。
多くの高校は入試科目が5科目であるため、技術・美術・音楽・体育の成績が内申点を
大きく左右します。提出物の提出などをしっかり行うなどして、おろそかにしないようにしましょう。
また、内申点に影響するのは中3前期の成績からですが、中1は基礎固め、
中2は中3時で成績を伸ばすための大事な時期になります。
どの学年であっても、今から気を抜かずにテストに取り組んでいきましょう。