2012年7月5日
東京都 高校入試 理科シリーズ(第1回)~観察・実験~
こんにちは。家庭教師のトライ 東京本部です。
前回、前々回で都立高校入試の英語・数学についてお話ししました。
もうお読みいただけたでしょうか?
英数は特に重要な科目になりますので、ぜひチェックしてみて下さい。
今回は「理科」の都立入試対策について、問題構成と対策を説明しましょう。
【問題構成】
東京都立高校入試の理科は大問6つから構成されています。
大問1は第1分野(物理・化学)と第2分野(生物・地学)両方から、基礎的な知識を問う問題が出題されます。
大問2以降は年度によって変わりますが、2012年度入試では、以下の様な問題構成でした。
大問2:エネルギーの有効利用(分野横断)
大問3:天体(第2分野、地学)
大問4:植物のからだのつくりとはたらき(第2分野、生物)
大問5:化学変化と物質の質量(第1分野、化学)
大問6:運動の規則性(第1分野、物理)
全体を通じて、各分野からバランス良く出題されていることが分かります。
【傾向と対策】
都立の理科の最大の特徴は、図やグラフ、実験等をからめた設問が多い点にあります。
観察や実験の手順はもちろん、結果からどのようなことが読み取れるのか、という科学的思考を重視しています。
ちなみに昨年の大問正答率を見ると、
大問3の天体が29.8%、大問6の運動が35.0%と、かなり低い結果になっています。
その中でも特に観察・実験の内容をまとめる設問の正答率の低さが目立ちました。
理科の対策としては、
①知識を蓄える
②観察・実験などの実戦的な問題に数多く当たる
の2つが考えられるでしょう。
①知識を蓄える
出題範囲は第1分野から第2分野まで幅広いです。
薄い問題集を何周もして、基本的な知識を身につけてしまいましょう。
②観察・実験などの実戦的な問題に数多く当たる
特に記述の練習をしましょう。
実験手順の説明や実験結果から分かることを記述する問題に数多く当たれば、
テストでもしっかり解答することができます。
まずは書いてみることが大切です。
グラフや表の読み取りにも慣れていきましょう。
理科は範囲が広いので勉強しづらいかもしれませんが、
逆に言えば基本的な知識を問う問題さえ押さえていれば大丈夫です。
この夏の時間を効果的に使って下さいね。