教育プランナーブログ

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こんにちは。家庭教師のトライ 東京本部です。

これまで都立高校入試の数学・英語・理科・社会についてお話しましたが、

引き続き今回は、「国語~問題構成と対策~」についてお話します。

 

★問題構成

問題構成は漢字の読み書きがそれぞれ1題ずつと、文章読解問題が3問の計5問となります。

大問1・2の漢字の読み書きは、読み5問、書き取り5問の計10問。

3は小説の読解問題となり、心情をからめた内容理解に関する問いが中心になっています。

4は論説文の読解問題で、文章の意味や理由を問う内容理解の問題が出されています。

5は漢文か古文のどちらかが出題されるようになっており、古文については、内容理解と

現代語訳に関する設問が1問ずつ出され、残りは現代文の内容理解に関するものとなっています。

 

★対策

出題の内容が基礎学力を見ることに置かれているので、教科書から復習していくのがいいでしょう。

現代文の読解問題については、教科書の小説・随筆と論説文を中心にじっくり読んでみましょう。

それが終わったら市販の問題集に取り組みましょう。

その際、解答が記述式で解説の詳しい問題集を選ぶと良いでしょう。

漢字は小・中学校で習うものはすべて読み書きできるようにしておくこと。

古文に関しては、教科書に出てきた作品を読み返したり、受験生向けの現代語訳のついた本を

読んだりして、古文に慣れておくことが大切です。

 

【ポイント①長文読解】

国語は日本語だから大丈夫!という根拠のない自信は危険です。

非常に読解力がある生徒をのぞくと、長文読解の練習は必要です。

特に説明文では、日常会話では使わない語句や言い回しが出てくるので、勉強が必要です。

公立高校の過去問を集めた問題集を購入し、1学期中に1冊仕上げれば安心です。

長文読解の選択式問題は、博打ではありません。「なんとなく」で解答してはだめです。

都立高校入試のように、多数の学生が受験する公的な試験では、

必ず論理的に答えが導けるように問題が作られています。

国語の長文読解の選択式問題は、本文の要点や、要点に関連する事柄について聞いています。

本文の要点を正確に把握したうえで、「本文に書いてあること」と「本文に書いていないこと」、

「本文の説明と違っていること」を区別すれば、自然に答えが導けます。

模擬試験などで長文問題を間違えてしまったときには、

解説をしっかり読んで、「なぜ間違えたのか」考えましょう。

 

【ポイント②作文について】

都立高校では、200字程度の作文が課されます。

説明文の主旨をふまえて、あるテーマについて論じるという形式です。

過去問を採点していると、大部分の答案は「白紙」「普通」「非常に良い」のどれかに分類できます。

原稿用紙の使い方や字数など形式を守っている答案は、「普通」程度に書けていることが多いです。

自信がなくても、とにかく書きましょう。

「普通」と「非常に良い」の境目は、本文の趣旨にあった具体例が述べられているかです。

文の趣旨とずれていたり、自分なりの体験や具体例があげられていない答案は、印象が悪いです。

上位校を志望している場合は、厳しい採点基準でも得点できる答案を追求してください。

 

「白紙」になってしまう場合、まず、書けない理由をノートにメモしましょう。

 

1 本文が難しすぎて読めない

まず、説明文の読解を練習しましょう。公立高校の過去問をまとめた問題集が望ましいです。

都立高校の説明文は、年度によっては相当難しいです。社会学や哲学の考え方が

底流にある文章が選ばれているので、普段使っている日本語だけでは読めません。

ここをカバーするのは、読解の練習です。

 

2 文章がまとまらない

国語の記述問題を練習しましょう。いくつも答案をまとめているうちに、要約や自分の考えを書く

コツがわかります。時々、読解力や日本語の運用能力に問題がなくても、作文を白紙で

出してしまう生徒がいます。以下のような下準備をしてから書くと、悩まずに書けると思います。

・書きたいことを箇条書きにする

・原稿用紙の使い方を最初に決める(4行は本文の要約、3行は具体例、残りで結論)

 

国語は、問題文の量が多く、作文もあるので、時間切れになりやすい科目です。

自分の個性や志望校のレベルと照らし合わせて、ベストな解き方を模索してください。

例えば、国語が苦手で4問目の説明文が全く分からない場合は、

漢字、小説、鑑賞文に時間をかけて、4問目の記号問題はさっとすませてください。

前後の段落を読めば、2つに1つ位までは、選択肢が絞れます。

 

また、難関校を受験するのであれば、いかに記述問題の完成度を上げるのかが勝負所です。

選択問題は、答えを選ぶコツをつかみ、素早く終わらせてください。

 

以上が国語の都立高校入試の問題構成と対策です。

国語の都立高校入試のイメージはつかめましたか?

国語も他教科同様テクニックが必要になる教科です。

夏休みを期に、国語の学習時間を増やし、安定した得点をとれるようにしていきましょう。

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