2017年10月25日
鹿児島県 公立高校入試出題傾向(理・社)
鹿児島県公立高校入試の傾向と対策についてお話していきたいと思います。
【理科】
毎年すべての分野からまんべんなく出題されているため、
かたよりなく確実な学力をつけておく必要があります。
どの分野にいても実験観察の問題が小問1つ分は出題され、
実験の目的や手順、考察といった内容を重視していることが分かります。
◎物理
毎年小問数が多数出題されます。記述式の問題が多いのも特徴です。
会話文や身近なことがらを使っての出題が多いのも特徴です。
◎化学
化学式だけでなく、実験器具や操作方法なども頻出です。
暗記をしなくてはならないところはしっかりと押さえておきましょう。
計算問題も必ず出題されるので公式を覚える必要があります。
◎生物
「動物、植物のくらしとなかま」はほぼ毎年出題されています。
点数の稼ぎやすい分野と言えますが、ほかの単元をおろそかにしないように。
◎地学
数年単位でみると単元の偏りなく出題されています。
天体、地震・地層・岩石、天気の変化などから例年、出題されています。
難問はあまり出ない傾向にあるので、単元ごとに基本的な知識を幅広くおさえましょう。
地震・火山の分野は近年、ほぼ毎年出ています。
地震が原因で起きる現象、震源の分布、海底プレートの動きなど
幅広く学び知識の抜けがないようにしておきましょう。
【社会】
社会も理科と同じように、歴史、地理、政治、経済と幅広い分野から出題されます。
扱う用語が特に多く、重要な単語は漢字で書けるように練習しておく必要があります。
まんべんなく出題されているため、日ごろから時間をかけて対策することが求められます。
◎歴史
日本史中心の問題がでる年と、日本史と世界史を合わせた問題がでる年があります。
年代や時代を判断させる問題はもちろんのこと、年表・グラフ、資料や写真などとともに、
時代背景を考えながら解答する問題がよくでる傾向にあります。
写真や史料など、教科書や問題の中で出てきたものは、その時代背景や内容をよくチェックし、
覚えていくようにしましょう。時代の整理をつけるには、
自分で年表を作成し、重要事項や関連人物などをそこに書き込んだりしながら、
日本・世界ともに流れを整理し確認していくのが効果的です。
◎地理
世界地理と日本地理の両方が出題されます。
地図、グラフ、写真などを使って日本との位置や時差、気候や文化を答えさせるものが出されます。
鹿児島県に関する問題がよく出されるため、地元の時事的な情報について、
テレビや新聞などで日ごろから関心を持つことが重要となるでしょう。
◎政治・経済
公民分野で、政治と経済はどちらも均等に出題されています。
近年、国際社会についても出題されているようですが、特に人権と日本の政治の仕組みを
中心に出題されています。最近は、用語そのものをたずねる問題よりも、
グラフや図表、その他の資料とともに出題されて、思考力・読解力を問う問題がふえてきているようです。
昨年は公民では電力の自由化やネットショッピングを
取り上げるなど新しい問題傾向も見られました。