2012年5月19日
大阪府 金環日食を観察しよう
来たる2012年5月21日、日本で金環日食を見ることが出来ます。
金環日食とは非常に珍しい天文現象です。
日食は太陽が月によって隠されることにより、太陽が欠けて見える天文現象です。
月の見かけの大きさが太陽よりも小さい場合、月が太陽の内側へ完全に入り込むと、
太陽は細いリング状に見えます。これを金環日食とよんでいます。
ですから金環日食は、日食の中でも特別な日食ということができます。
金環日食は仮に同じ観測地点に居続けたとすると、数百年に一度しか見ることができない、
非常に珍しい天文現象です。つまり、一生に一度見ることができたら運がいいくらい
貴重なものなのです。
金環日食が見られるのは朝です。
大阪府では金環日食の開始が7時28分28秒頃、日食が最大になるのが7時29分59秒頃、
金環日食が終了するのが7時31分15秒です。
およそ3分弱、金環日食が継続することになります。
金環食は皆既日食とは異なり、一番欠けた時でも道具無しで直接目で見ることはできません。
太陽の光は非常に強力で、誤った方法・不適切な道具を使って観測すると
目に傷害を負う危険性があります。リング状に欠けた太陽を楽しむためには、
それ相応の準備が必要です。
金環日食観察のために確実に用意しておくべきものは、日食グラス(日食めがね)です。
日食グラスは家電量販店、大手スーパー、コンビニ等で購入出来ます。
早めに入手し、使い方を練習しておきましょう。
また、安全な観測方法でも有害な光を100%防ぐことは出来ません、
長時間の観察は控えてください。最大でも1分程度の間隔で休みながら観測しましょう。
金環日食は貴重な現象であることはもちろん、タイムリーな話題として
今年度の高校入試で出題される可能性も高いです。
今回の日食について、これを機に理解を深めておきましょう。