2012年5月22日
大阪府 高校入試制度
今回は、知っているようであまり知られていない、
公立高校の入試制度のお話をします。
入試日はいつ?内申点ってどうやって計算するもの?
前期試験と後期試験の違いは?など、さまざまな疑問があるかと思います。
そんな大阪府公立高校入試制度の疑問を解決します!
大阪府公立高校入試
※平成24年度入試のものを参考にしています
≪入試日≫
前期選抜:2月23日・・・普通科単位制、専門学科
後期選抜:3月16日・・・普通科、普通科総合選択制
二次募集:3月26日・・・多部制単位、定時制、前期・後期選抜試験で定員に満たなかった高校
※前期選抜合格者は後期選抜に出願することはできません。
≪配点・試験時間(後期選抜・普通科)≫
科目:国語 数学 英語 理科 社会
試験時間:50分(作文含む) 50分 筆記試験40分・リスニング10分 50分 50分
配点:80点 80点 80点 80点 80点
≪内申点の算出方法≫
大阪府公立高校の内申点は、中学3年時の1学期または11月までの評定値をもとに算出されます。
この評定値は10段階の相対評価によるものです。
この評定値に、規定の倍率をかけたものが「内申点」です。
後期選抜普通科では、規定の倍率が3タイプあります。
タイプⅠ:当日点と内申点の比率が6:4
主要5教科(10段階評定×5)×2.5+副教科(10段階評定×4)×3.5=265点満点
これに当日点(400点満点)を足した合計665点満点で判断される。
→北野、箕面、山田、大手前、牧野、旭、天王寺、布施、藤井寺、三国丘、久米田、貝塚南など
タイプⅡ:当日点と内申点の比率が5:5
主要5教科(10段階評定×5)×4.0+副教科(10段階評定×4)×6.0=440点満点
これに当日点(400点満点)を足した合計840点満点で判断される。
→高槻北、吹田、北淀、長尾、守口東、野崎、大塚、大和川、平野、堺西、泉大津、堺上など
タイプⅢ:当日点と内申点の比率が4:6
主要5教科(10段階評定×5)×5.5+副教科(10段階評定×4)×8.5=615点満点
これに当日点(400点満点)を足した合計1015点満点で判断される。
→島本、西淀川、西寝屋川、泉尾、布施北、信太、岬など
3タイプの各項目(主要5教科の倍率、副教科の倍率、計、当日点(400点)との合計)を
まとめると以下の通り。
Ⅰ:2.5倍 3.5倍 265点満点 665点満点
Ⅱ:4.0倍 6.0倍 440点満点 840点満点
Ⅲ:5.5倍 8.5倍 615点満点 1015点満点
≪特色選抜実施の動き≫
大阪府公立高校の普通科では、これまで推薦入試や特色選抜は行われていませんでした。
しかし2012年3月、大阪府教育委員会が「特色ある選抜方法」の導入を決定しました。
「特色選抜」の詳細はまだ発表されていませんが、学力検査に加え面接、小論文などが想定されます。
複雑そうに見えますが、自分が受けたいと思っている高校は前期選抜なのか後期選抜なのか、
内申点のタイプはどうか、あらかじめ知っておきましょう。