2012年5月7日
島根県 教育情報
皆さんこんにちは、今回のテーマは『島根県の教育情報』ということで、
中学校3年生の皆さんの志望校選びについて考えてみたいと思います。
高校は大きく分けて「進学系(普通科・理数科など)」と「実業系(工業・商業・農林など)」の
2つに分かれます。前者を選ぶ場合、高校卒業後は基本的に大学・専門学校への進学となります。
後者の場合は、大学へ進学する方もいますが、ほとんどの方は専門学校か、そのまま就職となります。
まずは将来どのような職業に就きたいかを考え、
卒業後に大学へ進んでから職に就くかどうかを考えなければなりません。
特に就きたい仕事がないからとりあえず普通科へという人もたくさんいますが、
これは余りお勧めできません。なぜなら、確固たる目的なく普通科へ進学した人の多くは、
格段に難しくなる高校の勉強と、必要となる自学量の多さに適応できず成績を落としてしまうからです。
また、大学進学を希望する場合、これが一番重要なのですが、
いわゆる進学校と呼ばれる高校に入学しさえすれば、その中で平均以上の成績を維持していれば、
そこそこの大学に進学できると安易に考えている人が多いということです。
これが正しいかどうかを全国との単純な数字の比較で見てみましょう。
全国のセンター試験受験者の総数は約55万人で、国立大学の定員総数が約10万人(編入学枠除く)
とすると、センター試験受験者の約18%が国立大学に合格していることになります。
対して島根県のセンター試験受験者は約3300人なので、これを全国の比率に合わせると
島根県内の国立大学合格者は約600人となります。
この人数は島根県内の進学校の定員に対して充分な数と言えるでしょうか?
島根県内でいわゆる進学校と言われている学校は、
松江北、松江南、松江東、出雲、大社、浜田、益田です。もちろん他にも多くの普通科の高校が
ありますので、これが全てではありません。しかし、ここに挙げた7校の生徒総数だけでも
実に1800人にもなるのです。この1800人+αで600人の国立大学の合格を奪い合う形になります。
このように見てみると、大学全入時代と言われる昨今でさえ、国立大学が如何に狭き門であるのかが
お分かり頂けると思います。従って、将来国立大学合格を目指し高校に進学を希望される方は、
ただ進学校に合格することを目指すのではなく、出来る限り上位で合格することを目指して欲しいと
思います。そして入学後が本当のスタートだということを忘れないで頂きたいと思います。
トライは受験サポートのカリキュラムをより充実させて新年度の指導にあたっていますので、
興味のある方は一度ご相談下さい。