2014年11月13日
栃木県 中高一貫校のメリット・デメリット
栃木県の中学受験は、私立は既に真っ最中、国公立も年明け早々試験予定です。
今年度受験される保護者の方は、様々な情報を仕入れて受験先を定めた事と思います。
今回は、次年度以降の受験を考えている「小5・小4」の生徒さんに向けて、
栃木県の中高一貫の現状をお知らせします。
◎「公立中高一貫校」について・・・
高校からの追加入学は、基本的に『減少分』を『特色選抜』で補充します。
別クラスにはならないので、中学時代の『高校の先取り授業』の比率は、
私立に比べると少ないと言えます。
メリットとして、高校受験が無いことが挙げられますが、
そのために、『中学の復習』がおろそかになってしまう点がデメリットとして上げられます。
その為、中学で出遅れるとリカバーが難しいといえます。
合格したから出来るだろうとは思わず、1年時の対策をしっかり行ってください。
勉強自体は、通常の公立に比べると、進度が早く、そして内容は深いです。
受験で選抜された生徒さん達だけに、礼儀作法や勉強への意識の高い子が多く見受けられます。
高校も同じ仲間・教師で臨む為、「受験での燃え尽き症候群」は無く、
教師も生徒のメンタル面を理解している為、中学の勢いのまま高校の勉強に入っていけるでしょう。
◎「私立中高一貫校」について・・・
栃木県の私立中高一貫校では、
『高校の途中から(2年生)合同』『学力によって通常クラスへ編入』『6年間完全別クラス』等に分かれます。
教科書自体も独自のものである事が多く、中学3年には「高校の教科書」を利用した授業が始まり、
高校2年には全ての勉強を終え、受験体制を整えていく学校がほとんどです。
公立同様、高校受験が無い点はメリットですが、同じく『中学の復習』がおろそかになってしまう点は、
デメリットでしょう。
中高一貫校の教科書は、高校受験のことを考えずに作られているので、
一度「公立中学」に戻った場合、「とても進んでいる」単元と『やっていない』単元が生まれます。
これは、中1から『大学受験』を意識した内容の為、単元の比重が公立と異なる事で生まれる問題です。
しかし、しっかりと勉強についていけば、他の中学よりも早く深く将来を意識した勉強の準備ができます。
上記の話を基本として、今のネット全盛の世の中では『関東(首都圏 )の受験』
でチェックして頂ければ、より様々な情報が得られる事と思います。
入試対象を『首都圏』に絞っているならば雑誌やネットの情報でよいのですが、
このブログでも再三記載しておりますように、基本的に『栃木の受験は年内で終了』します。
ちなみに首都圏では、『2月』がピークです。
ネットや本から得る全国平均的な知識ばかりでは、栃木県では気がつくと入試が終わっていた・・・
ということにもなります。首都圏受験を踏まえた受験情報、受験に向かうノウハウ等、
トライが持つ情報は、『トライさん』から皆さんに、時間の許す限りお伝えしてまいります。
「まだ3年生だから・・・」ではありません。小4・小5からの準備もとても大切です。
より具体的な話は、是非トライに連絡をして直接「トライさん」から聞いてみてください。