2013年3月22日
『青森県 今と昔の勉強方法について』
『一昔前まで当たり前だと思われていた勉強方法が、実は効果的ではなかった』
ということは、最近ではよくあることのように思います。
『英単語や漢字は覚えるまで、紙が黒くなるまで何回も練習する』
『歴史の年号は語呂合わせを活用してできるだけたくさん暗記する』
『数学は配点の高い応用問題の対策を中心に行う』
『テスト前は徹夜して勉強する』
面談の際に保護者の方々がやってきた勉強方法を聞く機会が多いのですが
上記のような勉強方法は、最近の受験事情からするとあまり効果的とは言えません。
むしろ非効率的な勉強方法と言えるのではないでしょうか。
英単語や漢字を覚えるときには、数回の練習を定期的に反復すると効果的です。
例えば、習った日の夜、翌日、3日後、1週間後、2週間後というサイクルで
2~3回ずつ書いて覚える方が負担も少なく、忘れにくい知識として定着します。
また、歴史の年号は最近のテストにはほとんど出題されませんので
歴史的事実や出来事の前後関係・意義などを理解することが優先されます。
数学の応用問題の配点が高いというのも正確ではありません。
入試では基礎~標準レベルの問題と応用問題の配点はほぼ等しく
問題数も圧倒的に基礎~標準レベルの方が多いと言えますので
いかにミスを少なくして点数の底上げを図るのか、ということがポイントとなります。
そして研究により、『睡眠時間を削ると記憶力が低下する』ということが分かっています。
つまり『一夜漬けの効果は高くない』ということです。
テスト数週間前から計画的に準備することが、勉強の鉄則なのです。
時代が変われば求められる人材が変わり、それに伴ってテスト内容も変わります。
昔はこうだったから、あるいは自分はこうしてきたから、という理由だけで
特定の勉強方法を生徒に押しつけることがないようにしなければなりません。
そして、これは教育に携わる私たちこそが持つべき考えだと思っています。
今後も生徒一人ひとりの自主性を育み、目標達成や夢の実現のために
精一杯サポートしていきたいと考えています。