2011年2月23日
ニュージーランド地震から地震を学ぶ
2月22日にニュージーランドの都市クライストチャーチで、マグニチュード6.3の地震が発生しました。市長の報告によると、65人が亡くなり、200人が建物内に残されている可能性があるとのことです。
日本人の安否報道も多々ありました。県内の学生の中にもニュージーランドを訪れている方がいて、心配でしたが、国学院栃木中の語学研修参加者は全員無事。そして、那須高原海城中高の海外研修中の生徒・教職員も無事という報告が入り、ホッとしています。
まず、なぜ地震は起きるのか?
地震は、地球の表面を覆っている岩石のプレートが、少しずつ移動しているため、地下の岩盤に圧力がかかり、それに耐えられなくなった岩石が破壊され、ずれが生じることによって起きます(参考:理科の強化と対策 教育開発出版)
世界のほとんどの大陸は、平らなプレートの上に乗っている状態なので、それほど地震は起きません。それに比べて、日本列島はいくつかのプレートが交差している地域にあるので、地震が多く発生します。
次に、地震の報道でよく聞く、語句の説明をしたいと思います。中学校の理科で習うものなので、中学生は復習してみてくださいね。今回のニュージーランドの地震を例にとってみます。
【今回の地震の規模はマグニチュード(M)6.3。震源の深さは4キロ。震源はクライストチャーチの南西10キロ】
マグニチュード(M)とは…地震の規模を表す尺度です。マグニチュードの値が1大きくなると、地震のエネルギーは約32倍になるそうです。
震源とは…地震の揺れが発生した地下の場所のことを言います。ちなみに震源の真上に位置する地表の地点が震央です。震央は太平洋側に多く、震源の深さは太平洋側ほど深くなります。
ちなみに日本の地震報道では、【震度3】などという表現が多いですが、この震度とは…その地点での地震による揺れの大きさの程度のことを言います。震度計を用いて測定され、10段階に分けて表します。震度は地盤の影響を受けるので、地盤がやわらかいほど震度は大きくなるそうです。