教育プランナーブログ

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前回お話しした、「定期テストに向けた勉強方法(中間テスト・期末テスト)中学生編 ①」では、

定期テストに向けた、環境の整え方、事前準備の仕方についてお話ししました。

今回は、各科目の学習方法なども交え、もう少し深く掘り下げていきたいと思います。

 

【 4 】 効果的な学習方法(理科・社会)

理科、社会は『暗記科目』と言われることが多いですが、暗記にもコツがあります。

 

≪暗記/記憶のコツ≫

(1)繰り返す

(2)まとめる

(3)印象付ける

(4)試しに使ってみる

この4つの要素についてお話ししたいと思います。

 

(1)繰り返す

一般的に、人があることを暗記、記憶するには、日に分けてタイミング良く、4回~5回(4日~5日)、繰り返し使(見る・話す・聞く・書く・触れる・匂いを嗅ぐ・味わう)と、暗記、記憶の定着率が上がると言われています。

食べ物でも、大人になってからふとした時に(匂いを嗅ぎ・味わい)、小さいころに食べた味を当時の情景とともに鮮明に思い出すことがあります。これは、昔舌が覚えた味を再度味わうことにより、五感が反応し、当時の情景が一気に呼び覚まされるのでしょう。

五感を駆使した学習方法ですが、勉強の場合、(触れる・匂いを嗅ぐ・味わう)はあまり関係ないので、ここでは、(見る・話す・く・書く)についてお話ししたいと思います。

たとえば学校の先生は、4月の新学期を迎えると、毎朝出欠席を取って、全員の名前を皆の前で読み上げることが多いと思います。

あれは、先生自身が早く全員の名前と顔を一致させたいという教師自身の願望のためでもありますが、教室の全員が知らない級友の顔と名前を早く覚えて、コミュニケ-ションを取りやすくするための計らいでもあります。

5月頃になると、子供がクラス全員の顔と名前が分かるようになるのは、毎日の出欠点呼によって、自然と名前が耳に入り、返事をしている人を見て、顔と名前を一致させているためです。

 

(2)まとめる

記憶は、1つのことだけを記憶していても、使い勝手があまり良くありません。

たとえば、お母さんに『友達の山田君ってどんな子?』と聞かれても、詳しく知らない場合は、

『背の大きい子。』

などとしか答えられませんが、

『背が170㎝くらいあって坊主頭で (視覚的要素)

小学校の時に野球チ-ムでピッチャ-をしていて足が速くて (本人の経歴)

小学生の双子の妹がいて、お父さん、お母さん、おばあちゃんと6人家族で、お父さんはお仕事で海外へ出張に行っているんだって。(家族構成)』

というように10コ以上の情報をまとめて暗記出来ていると、その人物の全体像が明確になってきます。

これを歴史上の人物に置き換えてみます。

『伊藤 博文』 の名前だけ暗記していてもあまり意味はありません。

『伊藤 博文は、明治時代の政治家で、元長州藩の人。初代内閣総理大臣、初代枢密院議長。初代韓国統監、1990年、ハルピンで安重根に暗殺された。』

『伊藤 博文セット』で、まとめて暗記出できれば、かなり有効に活用できます。

 

(3)印象付ける

インパクトのある人の名前や事故・事件、怖い先生などの名前は覚えるのが早いと思います。

社会で言えば、地名や歴史上の人物、理科では、植物の部位の名前など、見たことがなく、興味のないことをきちんと暗記するには、印象付けて覚える創意工夫が不可欠です。

教育プランナーの私も、年間に1,000名くらいの方と個別にお話をします。

どうしても名前だけではすぐに忘れてしまう可能性が高いため、お子さんの名前と一緒に、緑色の屋根の家で、場所はセブンイレブンの裏側、庭に茶色の犬がいて吠えられた、など、印象深かったことも一緒にまとめてメモで残しておきます。後から思い出すときに、そのいずれかのイメージが浮かべば、芋づる式に思い出すことができます。

 

(4)試しに使ってみる

自分自身で試しに使ってみる(教科書の文字を音読して自分の耳で自分の声を聞き、書いて覚える)ことで、飛躍的に暗記にかかる時間、暗記の精度は変わってきます。

理科・社会が苦手だという生徒さんは、テスト前でも、教科書やプリント、ノ-トをさっと目で読んでお終い、という方が多いように思います。

社会の地理、理科の暗記部分に関しては、きたない絵でも間違っていてもいいので、自分で白い紙に書き写しましょう。後から答え合わせをして修正していく作業を行うことで、間違えた場合でも、その間違えたという印象が残り、正しく直すことで記憶が深まります。

よく、『テスト前は問題集をやります』 という話しも聞きますが、暗記をせずにいきなり問題集を解いても、なかなか捗らないと思います。

暗記(音読⇒自分の声を聞きつつ書いてまとめて暗記) ⇒ 問題演習(問題集をやる) ⇒ 間違えたところの修正・正しい答えの暗記(答え合わせと間違い直し)

の流れで暗記の精度を高めていくことで、定期テストの成績も上がってくると思います。

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