教育プランナーブログ

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こんにちは。

前回の続編となりますが

今回も、普段からの学習の習慣付けと、定期テスト前の勉強方法について触れていきたいと思います。

今日は、英語についてお話ししたいと思います。

 

 【 6 】 効果的な学習方法(英語)

英語は国語と同様に語学ですので、幼少期から習得に向けた環境づくりを行うことが望ましいと思います。

しかし、ご家庭へ訪問させていただき、英語教育についてヒアリングを行っていくと、お母さまから

『4歳くらいからずっと英会話教室へ通わせています。』

『英会話教室へずっと通っていましたので、聞く方は大丈夫なのですが、最近、英文法がよく分からなくなってきたようです。』 

というようなお話しをよく耳にします。

仮にお子さまが今年の春で中学校3年生になり、上記のように4歳から継続して英会話を学習しているとすると、およそ10年前後、英語に触れて生活して生きていますが、実際に英会話が出来るようになっている方は少ないように感じます。

 

この原因はどこにあるのでしょうか?

 

残念ながら、4歳~14歳まで10年間、英会話教室へ週2回通っても、週3回通っても英語を自由に話せるようにはならない可能性が高いと思います。ここでは、英語を習得するための方法を分解して考えていきたいと思います。

≪英語の勉強方法≫

(1)英会話と英語の授業との違い

(2)学習時間数と学習効果

(3)授業の予習・復習のやり方

(4)定期テスト前学習法

この4つの要素についてお話ししたいと思います。

 

(1)英会話と中学校の英語授業との違い

言語の習得に関しては、『聞く』、『話す』、『読む』、『書く』、と大きく4分類してお話しをするとわかりやすいと思います。

言わずもがなですが、英会話教室は、『聞く』、『話す』に主眼を置いた学習形態であり、学校の定期テスト、実力テスト、高校入試など学校教育でのテストは、『読む』、『書く』にかなりのウェイトが占められます。

お恥ずかしい話しですが、私は英語で外国人の方々と流暢にお話しすることはできません。しかし、聞き取れない単語を紙に書いてもらい、筆談を交えれば会話が成立したりします。幼少から聞く訓練をしてこなかったためか、英語を聞き取る能力が低いのです。

定期テストから話が飛躍しますが、高校入試、大学入試において必要な英語力は、ヒアリング部分を除いては、

テスト問題を正確に読んで』 ⇒ 『正しく解答を書く』 能力が重要視されます。

そうすると、おのずと英会話教室で英語に慣れ親しみ楽しむことと、受験のための英語は学習方法が異なってきます。

 

(2)学習時間数と学習効果

私がよく中高生に英語の学習方法についてお話しをする時、得点が思うように伸びず悩んでいるお子さま、また英語を得意とするお子さまに対しても、『1週間で10時間以上、英語学習の時間を確保してください』 とアドバイスをします。

中学生の英語の授業時間数は、学習指導要領の改訂により、来年度の平成24年4月から、3学年ともに週4時間に増加します。しかし、平成23年度は移行期間中のため、週3時間しか授業がありません。学校で、週3時間しか英語を学習しない(する時間が確保できていない)わけですから、家に帰ってから1日1時間以上を英語学習に費やさなければ、英語の習得スピ-ドは加速せず、覚えるよりも忘れる方が早い状態になる危険性があります。

毎日1時間勉強すれば、1週間で、学校の授業:3時間、家庭学習:7日×1時間=7時間、合計10時間確保できます。

英語の好きなお子さまは、予習復習や問題演習など週10時間以上の学習時間を確保している方が多いのも事実です。

塾などでたまに見受けられる、授業時間は長くても解らない時だけ質問できるようなほとんど自習に近い形式の授業でも、目的とヤル気を持って英語の学習時間を確保していくと、成績はある程度伸びていくと思います。

蛇足ですが、なぜ進学校や私立の中高一貫校ほど英語の学力がつきやすいかというと、首都圏の有名私立中学校の場合、英語の授業だけで高校生なみの、週5~7時間確保されています。さらに、予習復習や単語テストの準備、週末課題など、宿題量も多いため、家で英語の学習に毎日2時間費やすのが当たり前になってきます。

そういった日々の修練の結果、週10時間どころか英語だけで週20時間前後を自然と勉強しているため、その学校へ通うお子さまたちには知らないうちに実力がついているということも言えると思います。

 

(3)授業の予習・復習のやり方

最も基本的で重要な家庭学習ですが、やり方はわかっていてもできない、やり方がわからない、というお子さまが多いのも事実です。

やらなければならないことはわかってはいるけれど、今までやってこなかったし、面倒だからやり方が分からないことにしておこう、という心理も働きます。大人でも子どもでも面倒なことは後回しにしがちです。

≪予習≫

1. 教科書の本文を、ノ-トの左側のペ-ジへ、3行空けくらいで書き写す

 (ノ-トの下側は、授業中のメモ用に、4分の1程度空けておく。)

2. わからない単語を調べて英単語の下へ記入する。 

(読み方がわからない英単語も一緒にチェックする)

3. ノ-トの右側へ本文の和訳を記入する。 

(わからない場合は空欄でも良いが、自分なりに考えて訳してみる方が良い。)

4. 章末問題も全て解いてみる。

この4つをしっかりと準備することで、自分がうまく訳せなかった文章が浮き彫りになります。

 

≪授業中≫

授業中は、上記≪予習≫の 1.2.3.4. を踏まえ、全文和訳の手直しや、文法事項などを空いたスペ-スへ書き足していきます。

自分なりに考えて書いた和訳を消してしまい、その上から正しい和訳を記入するお子さまも多いのですが、できれば自分が予習の際に記入した和訳は消さずに、正しい和訳を下へ赤ペンなどで直していくと自分の間違いが浮き彫りになります。

 

≪復習≫

英語の授業があったその日の夜に、授業内容の見直しと、英語の文章⇒和訳 の順で音読を何度かして、単語、重要構文、全文暗記をする準備に入っていくと理想です。

予習で行った章末問題の模範解答も合わせ復習を行い、自分が何を間違えたか確認して正しい答えを理解する。

  

(4)定期テスト前学習法

定期テスト対策は、2週間前からスタートさせるのが理想的です。

定期テストで高得点を取りたければ、上記で話したように、教科書の本文の、ノ-トの単語の意味、重要構文、全文和訳、章末問題の全てを丸暗記します。

そんな非効率な学習方法なんてナンセンスではないかと感じるかもしれません。しかし、中学校で学習する英語は全て基本構文であり、英語圏の子どもたちが小学校で習う程度の語学力レベルです。全ての文章、単語を暗記するくらいがちょうどよいと思います。

お子さまへは、よく、「英語の歌と和訳を何も見ずに歌えるようになるように、とか、百人一首の上の句(英文)と下の句(和訳)が自然に口から出るように、という例を出して教科書の英語の文と和訳をセットにして全て暗記してください。」とアドバイスを行います。

(注意)

ここに記したのは、あくまで中学校3年生までの基本的な学習方法です。

高校生になると、この方法で学習するのは学習内容がかなり増えるため現実的に不可能になります。

中学校の基礎がきちんとできていれば、予習部分は簡略化かつ効率化を図り、長文読解の単語調べと自分で和訳できない英文の抽出程度になると思います。

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