2013年11月8日
栃木県 私立高校入試の傾向と対策 ~数学編~
前回に引き続き私立高校の傾向と対策に関してをお送りします。
今回は、私立入試での合否の起点になる「数学」です。
英語の回にも記載いたしましたが、県内の私立は、
県立高校の入試に模した試験を出題する高校が多い事は事実です。
ですが、数学に関しては前半に基礎問題が出題されるところは似ていますが、
3学期で習う授業分を除いて試験を作りますので、各学校毎で
「大問の数」、「単元毎の出題比率」が異なり問題傾向に特色がみられます。
以下、私立入試に向けての数学のポイントを記載いたします。
0) 出題範囲の確認
「三平方の定理」を含む含まない等、学校毎の出題範囲はパンフレット等に載っています。
必ず確認してください。
1) 記述かマークシートか
いずれも計算して答えを導き出すことには違いありませんが、
「マークシート」は他の科目と違い「選択問題では無い」(4択問題等ではない)ということを
理解して下さい。1~0までの数字を選んで解答する形になりますので
「運」での正解は全く期待できません。
記述の入試も当然ながら「選択問題」がある訳ではありません。
故に、数学の点数は「運」で取れる問題は無いので、入試の科目の中では
一番実力で点差が開く科目といえます。
当たり前ですが、自分の受験する学校が「マーク」式か「記述」式かは知っておきましょう。
2) 公立型か独自型か
公立の数学と言えば「実力テスト」や「下野模試」等で行っている大問6問形式に近い形になります。
私立の多くの学校は、数学においては独自型で問題を作成しています。
入試が1月早々に行われる事もあり、直前の定期テスト等で行った「二次関数」または「図形問題」に
比率を置いて出題する学校が多いのが私立の数学の傾向といえます。
私立数学では、前半の基礎問題の中に文章題が多く含まれたり、
計算問題では1~2年の問題より、3年のルートや因数分解等にかかわる問題の比率が高かったりと、
各学校での特色が問題に顕著に見られます。
また、点数配分も前述の実力テスト等とは異なりますので、私立の数学対策の場合は
過去問を活用して、問題傾向だけでなく点数分析も必須です。
中学校の進路相談室にある過去問や、書店で売っている過去問で事前にしっかりと対策を整えましょう。
※ マークシートに関しては、本番を意識して用紙への記入練習も行わないと、
記載ミスで全滅の可能性があります。各高校でのプレ試験で練習するか、
過去問に付属している「解答用紙」に実際記入して練習することが必須です。
私立入試までの少ない時間を効率よく勉強するためには、私立の志望校対策は「絶対」必要です。
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年末年始ではさすがにもう間に合いません。
今からの短期勝負であれば私立対策は可能です。
手遅れになる前に早期の連絡をお待ちしています。