2011年5月12日
『青森県 忘れにくい記憶法』
ヘルマン・エビングハウスというドイツの心理学者がいます。
実践心理学の先駆者の一人で、19世紀後半に行われた忘却実験において発見された
「エビングハウスの忘却曲線」で有名です。
無意味な綴りの言葉をひたすら暗記し、時間の経過によって
人間の記憶がどの程度忘却されていくのかを測定しました。
実験結果は以下のようになりました。
20分後には42%を、1時間後には56%を、そして1日経過すると74%を忘れ、
そこから先は緩やかに忘れていくことが分かりました。
これによりエビングハウスは、人間は記憶した直後から急速に忘れていき、
次第に緩やかな忘却となり、一定時間が過ぎると忘れにくくなると結論付けました。
この急速に忘れていってしまう『短期記憶』を、『長期記憶』に結びつけていくためには、
「反復的な復習」と「意味・関連付け」が重要になってきます。
以上の実験結果を踏まえて、普段の学習に置き換えて考えてみると、
「学習直後に復習をすること」と、「その日のうちに復習すること」が大切だと言えます。
そして、学習内容に意味や関連付けを行うことでさらに記憶が定着します。
つまり自分の体験と関連付けて、後で思い出しやすい記憶にしてあげることが重要です。
先生とコミュニケーションをとりながら学習することも、相乗効果を生みます。
トライでは、このエビングハウスの研究に基づいた教育方法を実践しています。
日々の自宅学習でも活かすことができ、忘れにくくすることで学習の効率が伸びます。