2011年5月22日
『青森県 志望校合格のために』
『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』ということわざがあります。
国公立大学や難関私立大学を志望する受験生を担当していると、
この言葉の大切さを痛感することが多くあります。
・成績が伸び悩み、模試の判定はいつまで経ってもE判定
・親が、塾への通学や家庭教師の指導を勧めても、自分1人の力でできると拒否
・評判のいい問題集や有名な参考書を多く持っているが、継続的に使用していない
・大学受験に対して根拠のない自信があり、楽観的な予測を立てている
通っている高校が進学校であればあるほど、このようなケースは増加する傾向にあり、
特に、中学生当時の成績が抜群に良く、挫折感を感じたことがない方が陥りやすいように思います。
「高校受験で志望校に合格した」という経験からくる、自らの力に対する過信や
高校受験後の燃え尽き症候群など、さまざまな原因があると思います。
トライの家庭教師の方々と話していると、
中学生の時や、高校生の時の勉強方法や様子を聞く機会があります。
興味深いのは、弘前大学をはじめ、北海道大学や東北大学などの国公立大学や
早稲田大学、中央大学、明治大学などの難関私立大学出身の家庭教師の方は
「わからない問題はすぐに聞いた」と言う方がほとんどだということです。
学校にいる時は授業前、授業中、授業後、放課後などさまざまなタイミングで
学校の先生、友人、部活の先輩などに質問しているケースが目立ちます。
「そんなこともわからないの?」「こんな簡単な問題もできなかったの?」と
言われることもあったかもしれません。
しかし、わからない問題をリアルタイムで解決し、理解することを継続できれば
当然、学力と成績は飛躍的に向上します。
人によっては、「恥を承知で人に教えを請うこと」は難しいことかもしれませんが
一歩踏み出す勇気を持てば、半年後~1年後には劇的な成績アップが見込めます。
自分1人で勉強していくことは大切なことですが、人の意見を素直に聞き、
継続してコツコツ努力を続けようとすることも非常に大切です。
前回の更新でも紹介した、将棋の羽生名人の言葉で印象的なものがありますので、ご紹介します。
三流は人の話を聞かない。
二流は人の話を聞く。
一流は人の話を聞いて実行する。
超一流は人の話を聞いて工夫する。 【将棋棋士 羽生善治】