2020年8月18日
高校入試国語③(古文・漢文)の対策ポイント
皆さん、こんにちは。
今回は高校入試国語の古文と漢文の対策ポイントについて記載したいと思います。
配点はそこまで大きくはありませんが、説明的文章や物語的文章よりもだいぶ文章量が少なく、対策もしやすい分野なので、国語で大きく得点アップを目指したいのであれば、万全な対策をして欲しいと思います。
【古文・漢文の対策ポイント】
① 古文は歴史的仮名遣いだけではなく、古文特有の表現を覚えておく
歴史的仮名遣いを現代的仮名遣いに直す問題は頻出ですが、文章の内容を理解するためには古文独特の表現を覚えておく必要があります。
例えば古文において、『京にのぼらん』という表現が出てきたとします。
『京』というのは京都のこと、『のぼる』というのは行くという意味のことですが、ここでいう『ん』、つまり『のぼらん』というのは行こうという意味を指します。
現代的な表現では一般的に『~ん』は行かん、食わんのように否定表現を意味しますが、古文では『~ん』に否定の意味はありません。
このような独特な表現を覚えておかないと意味を正反対に取ってしまうことにつながるわけです。
② 漢文は返り点の基礎の理解が先決
レ点や一二点といった返り点の基礎がわかっていれば、大失敗することはないと思います。
それはなぜかというと、漢文(=古典中国語)は『主語+述語+目的』といった順番で書かれていて、これは英語文法の順番と同じだからです。
つまり返り点が理解できていて漢字を読む順番がわかれば、誰が何をしたということがわかるわけです。
漢字の意味、つまり単語の意味も大切ですが、まずは返り点の基礎を完璧にするようにしてください。