2011年9月17日
『秋田県高校入試 一般選抜 理科②化学の傾向と対策』
◇化学
1. 出題傾向
第3問で水溶液についての問題が出題されました。
全部で6問と出題数も多く、配点も18点と、他の分野とバランス良く出題されています。
(2)の3問目は記述式の問題となりました。
「平成23年度 秋田県高校入試問題」
水溶液について、次の(1)(2)の問いに答えなさい。
(2)表は、食塩と硝酸カリウムの溶解度を示したものである。
水の温度 |
0 |
20 |
40 |
60 |
食塩[g] |
35.7 |
35.8 |
36.3 |
37.1 |
硝酸カリウム[g] |
13.3 |
31.6 |
64.0 |
109.2 |
③硝酸カリウムと食塩をそれぞれ同量の水に溶かして、60℃の飽和水溶液をつくり、
その後、0℃まで下げた。このとき出てきた結晶の質量は、食塩の方が少なかった。
その理由を「食塩の溶解度は」に続けて書きなさい。
表を見ると、水の温度が上がっても、食塩の溶解度はほとんど変わらないことが分かります。
それに比べ、硝酸カリウムの溶解度は変化が大きいことが分かります。
以上のことをまとめれば答えとなります。
表をしっかりと読み取ることが出来れば、難なく答えを導き出すことができる問題でした。
文章で書かなくてはならない事に惑わされず、しっかりと表を読み取ることができるかが、ポイントです。
2. 来年度の予想
来年度も実験に基づく問題が出題されることは間違いないでしょう。
内容も、教科書の中からの出題が多いのではないでしょうか。
記述式の問題も出てくる事は大いにあり得ますので、しっかりと対策を取る必要がありそうです。
3. 対策
幅広い範囲から出題されますので、教科書の中身は確実に身につけておくようにしましょう。
出題形式が様々ですので、応用力を身につけておく必要があります。
融合問題に対応するためにも、総合的な理解度が求められます。
教科書や授業で使ったノートを見直し、授業でやったことは確実なものにしておきましょう。
実験に基づく問題が多いので、実験の目的・方法・結果を図や表、文章にまとめる練習をしましょう。