2011年9月25日
『青森県 高校入試 社会②地理 傾向と対策』
◇地理
1. 出題傾向
例年、第一問と第二問において歴史分野が出題されていたが、
平成23年度入試では、3分野融合問題で構成される第七問が新設され
その中でも地理に関する設問が出題された。
第一問は世界地図や世界の国々について、第二問では日本の都道府県について出題される。
第一問では、緯度・経度の問題や、気候の問題が頻出である。
また、第二問では、農業産出額や工業製品の出荷額などについて多く出題される。
いずれも地図やグラフ、図表を参考に情報を読み取る問題や、説明問題も多い。
【平成23年度 前期選抜 第一問】
問4
国土が東西に長いアメリカ合衆国では、標準時をどのように設定しているか簡単に書きなさい。
問5
ベルリンが青森市よりも高緯度に位置しているわりに、冬の気温が高いのはなぜか
その理由を書きなさい。
【解答】
問4
標準時を複数設定している。
問5
大西洋を流れる暖流と、偏西風の影響で気温が高くなっている。
2. 来年度の予想
昨年度とほぼ同様の出題形式になると予想される。
出題されやすい地域としては、フランス、ドイツなどのEU諸国やアメリカ合衆国、
中国やベトナム、シンガポールなどのアジア新興国などがあげられる。
国内の地域では、青森県の産業についてや、東北地方の産業や地形、
また、太平洋沿岸の工業地帯についての出題が多くなっている。
3. 対策
地図帳や資料集を片手に学習を進めてほしい。
教科書に載っているような基礎事項は確実に覚え、理解に努めてほしいが
初めて見るようなグラフや図から、正しい情報を読み取り記述する練習も必須である。
縮小された地図を基に、実際の距離や面積を計算する問題も頻出なので
地図の見方や、その計算方法もしっかりとチェックしておいてほしい。