2012年7月3日
岡山県 高校入試 数学シリーズ 第1回 ~計算分野~
いよいよ、各学校で定期テストの時期です。
みなさんの健闘を祈ります。
さて、その定期テストも終わると、いよいよ夏休みです。
今回は受験勉強の際に気をつけて頂きたい点をピックアップし、
夏休みに有効活用していただきたく思います。
第一回目は数学の「計算分野」です。
岡山県の入試の数学では、例年単純計算問題が6問程度出題されています。
過去4年間に毎年出題されている計算単元は以下の通りです。
「正負の数」「式の計算」「連立方程式」「平方根」「二次方程式」となっています。
このように、単元も絞れていますし、かつ関数や図形の問題に比べると、
比較的解きやすい分野ですので、確実にマスターしたい単元です。
また、各2点程度の配点があり、計算分野を解けるだけでも12点程度得点出来ます。
ただし、落とし穴があります。上記、頻出単元ですが、履修学年はこのようになっています。
「正負の数」⇒1年生
「式の計算」⇒1年生
「連立方程式」⇒2年生
「平方根」⇒3年生
「二次方程式」⇒3年生
数学はピラミッド型の教科です。
1年次の方程式が分かっていなければ、頻出の2年生で習う、連立方程式が解けません。
また、1年次の文字と式の規則性や解き方が分かっていなければ、
3年時の平方根の計算にも結び付けることが困難になります。
つまり、頻出の単元だけの勉強では定着までに至れないということです。
そこで必要なのは「1、2年生の復習」ということです。
はじめは正負の数からになります。よく「この部分は簡単だから後回し」と置き去りにされがちです。
ただし、この正負の数の問題自体出題されます。
かつ、ゆくゆくの方程式の土台になり、それは頻出の連立方程式の土台にもなっていきます。
ぜひ、この夏は「中学1年生からの計算」にも力を注ぎ、侮ることなかれ、徹底的に見直しをしてほしいと考えます。
どこまで戻ればいいのか、どのレベルで実力を確認すればいいかも千差万別です。
お悩みやご不安があればご相談ください。