2011年9月24日
『秋田県高校入試 一般選抜 社会①歴史の傾向と対策』
◇歴史
1. 出題傾向
第3問が日本史全般の問題となっています。
(1)~(9)まであり、出題数が多めであると言えるでしょう。
(1)~(8)は同じ資料を使っての問題、
(9)も図を使っての問題と、全ての問題が資料や図を使っての問題となりました。
ここでは、各資料のなかから、時代を示した7枚のカードの説明をしてみようと思います。
A時代:
御家人制度をもとにした幕府が関東に開かれ、将軍の死後は執権の地位についた一族が実権をにぎった。
B時代:
幕府と藩の力で全国の土地と人民を支配する体制が約260年続き、幕府は開国するまで外交や貿易を統制した。
C時代:
中国や欧米諸国との戦争後、連合国軍による占領を経て新しい国家の建設に努力し、現代日本の骨組みが形成された。
D時代:
平城京において、律令にもとづいて天皇と貴族を中心とした政治が行われ、国際的な要素をもった文化が栄えた。
E時代:
幕府には将軍の補佐として管領がおかれた。明との勘合貿易が行われ、応仁の乱後は下剋上の風潮が強まっていった。
F時代:
平安京において、天皇と貴族による政治が行われ、摂政や関白になった貴族が政治の実権をにぎったこともあった。
G時代:
民主主義的な思想が普及し、米騒動などをきっかけに、労働運動や農民運動が各地で活発に行われるようになった。
それぞれの時代と書かれている内容のポイントを絞ると以下の通りです。
A:鎌倉時代/鎌倉幕府と北条氏について
B:江戸時代/江戸幕府について
C:昭和時代/第二次世界大戦後について
D:奈良時代/律令政治について
E:室町時代/室町幕府から戦国時代の始まりまでについて
F:平安時代/摂関政治について
G:大正時代/大正デモクラシーについて
各時代の出来事や人物などポイントを押さえているかがポイントでした。
2. 来年度の予想
過去五年間の歴史分野は全て日本史から出題されています。
この傾向は続くものと思われます。
図や資料を使った問題は必ず出題されることが予想されます。
3. 対策
図や資料が必ず出てきますので、各年代の出来事、人物、文化をしっかりと理解しておくことが重要です。
問われる知識は教科書からの内容がほとんどですので、
教科書を繰り返し読み重要語句はしっかりと理解しておくようにしましょう。
同時に、歴史全体の流れをしっかりと把握しておくことが大切です。