2011年5月25日
『福島県 高校入試』通学区域制度について
福島県は日本で3番目に大きい面積をほこる広い県です。
そのため福島県の県立高校入試は、学区制を敷いています。
結果的に大変分かりにくく、勘違いをしやすい入学制度となっていますので、
何回かに分けて、福島県の高校入試の情報をお伝えしていきます。
今回は、分かりにくさの原因ともなっている、通学区域(学区)を中心に案内いたします。
全日制の普通科については、現在住んでいる地域により出願できる高校が限られています。
学区の内訳は、「県北地区」、「県中地区」、「県南地区」、「会津地区」、「南会津地区」、
「いわき地区」、「相双地区」の7学区となっています。
隣接する学区であれば「隣接学区からの出願」という扱いで出願することが可能です。
ただし、募集定員の20%の範囲でしか入学が認められません。
例)
白河市の生徒は「県南地区」ですが、隣接する「県中地区」、「会津地区」、
そして「いわき地区」の高校に出願可能です。
通学区域にも、その学区にのみ属する「固定区」と、複数の学区に属する「共通区」があり、
共通区に住んでいる場合は、属するそれぞれの学区の高校に出願可能です。
例)
福島市は「県北地区」にのみ属していますが、
本宮市は「県北地区」と「県中地区」の2つの学区に属しています。
高校普通科は以上のように学区制を敷いていますが、
専門学科、総合学科および通信制・定時制については、
学区の制限がありませんので注意が必要です。
総合学科とは、普通教育と専門教育の科目を幅広く総合的に学ぶ学科と定義づけられ、
福島北高校、安達東高校、光南高校、小野高校、会津学鳳高校、いわき総合高校、
双葉翔陽高校、相馬東高校の8校に設置されています。
専門学科は普通系とよばれる「理数科」、「英語科」、「文理科」、「国際文化科」、
「体育科」、「美術科」、「国際科学科」、「国際・スポーツ科」の8学科と、
職業系とよばれる「農業科」、「水産科」、「工業科」、「商業科」、「家庭科」の5学科があります。
このように、自分の住む区域や志望学科によって志願できる高校が変わりますので、
自分の区域をしっかり把握したうえで、志望高校、志望学科を決定しましょう。
次回はそれぞれの学科について説明したいと思います。