教育プランナーブログ

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福島県高校入試の傾向と対策、本日のテーマは化学です。

 

1. 出題傾向

出題数は前回お話したように、化学も小問で1題、大問で2題の出題です。

実験・観察の問題は順を追って考察していく形式です。

ただし、化学の問題は難易度がそれほど高くはなく、基礎知識を身につけておけば充分得点できるでしょう。

以下に昨年度の入試問題を載せます。基本的なことが問われつつ、最後に総合的に考察するという形式が多いようです。

 

〈2011年度入試問題〉

[問6] 5種類の水溶液A~Eを準備して次の実験行った。

水溶液A~Eは、食塩水、砂糖水、うすい塩酸、うすいアンモニア水、うすい炭酸ナトリウム水溶液のいずれかである。

 

【実験Ⅰ】 5種類の水溶液A~Eを、それぞれ別の蒸発皿にとり、それぞれの蒸発皿を加熱したときのようすを調べた。

【実験Ⅱ】 5種類の水溶液A~Eを、1種類ずつ別の試験管にとり、それぞれの試験管にマグネシウムリボンを入れたときの変化のようすを調べた。

 

【結果】

・加熱したときのようす

 A.何も残らなかった B.白い物質が残った C.白い物質が残った D.何も残らなかった E.こげた

・マグネシウムリボンを入れたときの変化のようす

 A. 気体が発生した B.変化がみられなかった C.変化がみられなかった D.変化がみられなかった E.変化がみられなかった

 

(1) 水溶液A~Eの中で、有機物がとけている水溶液はどれか。A~Eの中から選びなさい。

(2) 次の文は、実験のⅡで、水溶液Aにマグネシウムリボンを入れたときに起こることについて説明したものである。

  次の文の中の①には数字を、②にはイオン式をあてはまるものを書きなさい。

水溶液Aにマグネシウムリボンを入れると気体が発生する。このとき、マグネシウムリボンの表面では、

マグネシウム原子が電子を( ① )個失って( ② )となり、水溶液Aの中にとけ出していく。

(3) 実験Ⅰ、Ⅱで、水溶液B、Cはともに同じ結果であった。この2つの水溶液について、次の①、②の問いに答えなさい。

① この2つの水溶液はどのような方法で区別できるか。次のア~エの中から適当なものを1つ選びなさい。

  また、その方法によって2つの水溶液が区別できるのは、どちらか一方にだけ色の変化が観察されるためである。

  この変化のようすを書きなさい。

  ア それぞれを別のガラス棒を用いて、塩化コバルト紙につける。

  イ それぞれを別のガラス棒を用いて、青色のリトマス紙につける。

  エ それぞれを別の試験管にとり、二酸化炭素をふきこむ。

  オ それぞれを別の試験管にとり、フェノールフタレインを加える。

 

② ①で色の変化がみられる水溶液は、食塩水、砂糖水、うすい塩酸、うすいアンモニア水、

  うすい塩酸ナトリウム水溶液の中のどれか。

 

[解答]

(1)E (2)①2 ②Mg2+

(3)①エ、水溶液の色が無色から赤色に変化する。 ②   うすい炭酸ナトリウム水溶液

 

 

2. 来年度の予想

出題数はほぼ変わらないでしょう。

出題範囲は全単元です。むしろ化学の問題は単元ごとに明確に分かれているというよりは、

実験のなかで様々な要素が絡んでくると考えたほうが良いでしょう。

 

 

3. 対策

まずは基礎知識を確認すること。

物質の性質・判別方法はもちろん、実験の手法、器具の名前、器具の扱い方、

そして理由など細かいところまで押さえる必要があります。

例えば、液体を加熱するときに『沸騰石を入れるのはなぜ?』→『突沸を防ぐため』という具合です。

化学式に苦手意識がある人は図で考えると理解しやすいです。

もちろん、教科書で習う原子記号は覚える必要があります。

溶解度曲線、物質の状態変化のグラフは読めるようにしましょう。

濃度や、溶解度曲線、酸化・還元などで多少計算が出てきますが難易度は高くありません。

単位や小数点第何位まで求めるかに注意しましょう。

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