2012年8月6日
『福島県 今年の自由研究はこれだ!』
夏休みの自由研究は読書感想文と並んで頭を悩ませる課題ですね。
テーマは特に決められていないことが多いと思います。
自分の興味をもったことについて
動機・目的をはっきりさせ、計画を立てて研究を行うことが大切です。
とはいえ、そのテーマを見つけることが大変。
せっかくなので、身近なところから題材を見つけてみませんか?
例えば福島県田村市にある「あぶくま洞」。
福島県の観光名所として必ず名前の挙がる鍾乳洞です。
洞窟内の鍾乳石の形や数も多く、東洋でもトップクラスに入ります。
鍾乳洞や鍾乳石はどのように作られるのか?
鍾乳石は1cm成長するのに70年~100年かかると言われており、
およそ人間でははかりしれない太古から、永い年月をかけて形成されてきました。
また、あぶくま洞の魅力は様々な洞穴動物の生態系です。
コウモリからサンショウウオまで、
特に環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に評価されている
ニホンテングコウモリも確認されています。
昨年は震災や原発の影響が心配されましたが、
当時は人にも洞窟にも大きな被害もなく(鍾乳石は1本折れたそうですが…)
貴重な自然の遺産が残されたことは本当に幸いだったと思います。
※あぶくま洞から北方4kmにある「入水鍾乳洞」は
本格的なケイビングが体験でき、探検気分を味わえるようになっています。
(ルートによっては装備や案内人が必要です)
福島県にはこの他にも研究対象にできるものはたくさんあります。
この夏は、身近なことから意外な発見があるかもしれませんよ。