2022年3月4日
大学入試共通テスト概況2022【数学】
前回に引き続き、分析と学習アドバイスを紹介します。
今日は数学ⅠAとⅡBです。
数学ⅠA
「各単元を深く理解し、誘導から方針を考えよう!」
[分量] やや増加
[難易度] 難化
[傾向] 見慣れない問題や、回答方針が立てづらい難解な問題が出題されました。
[出題のポイント]
第1問の「図形と計量」では、実際の縮尺を用いて仰角を計算する問題、
第2問の「データの分析」では散布図を選ぶ問題が2題出題されました。
☞見慣れない設定の問題を自分で方針立てて考える力が問われています
[来年度に向けた対策]
計算問題:余計な計算を省けば時間が短縮できます。問題演習の際は、どの式なら暗算できたかを見直しましょう。
図形の性質:図を書き、与えられた条件を書き入れておきましょう。普段から、図で考えるクセをつけておきましょう。
データの分析:与えられた図ごとの“違い”をヒントに問題文を読み、選択肢を絞っていきましょう。
誘導問題:問題演習をした後、「誘導にうまく乗れたか」を振り返るようにしましょう。
数学ⅡB
「設問から自分で数式を立てる力が求められる!」
[分量] 増加
[難易度] やや難化
[傾向] 1つの問題に対して複数の解法を考察する問題が目新しい印象でした。
[出題のポイント]
第1問[2]で対数の大小を具体例から一般化して比較する問題、
第4問で関数のグラフから漸化式を立式する問題が出題されました。
☞日常の出来事を題材に、「問題を発見し数学的に解決する過程」が重視されました。
[来年度に向けた対策]
計算:時間的制約が厳しく、高度な計算処理能力が必要です。時間を意識した計算訓練を続けよう。
確率分布と統計的な推測:確実に90点以上を狙うなら早期に学習を開始すべきです。志望大学の個別試験で出題されるかも要確認です。
関数・微分積分:基本公式は必ず導出できるようにしておき、複雑な関数でもグラフの概形を常に想起しましょう。
問題の解き方:秋以降に過去問・予想問を活用して、リード文の設定から数式を構築する形式に慣れましょう。
いかがでしたか?
ⅠA、ⅡBともに昨年度よりも軟化しており、苦戦した受験生が多かったのではないかと思われます。
高校生のみなさんは、これらの情報をぜひ今後の学習にお役立てください!
家庭教師のトライでは、受験生のみなさんに役立つ情報の提供も行っております。
受験や定期テストに向けて、勉強のコツを知りたい方は、お気軽にご相談ください!