2014年10月26日
愛知県 模試の受け方~大学受験編~
そろそろ寒さも本格的になってきました。体調には気を付けてください。
10月や11月は、「ドッキング判定」「センタープレ」「私大模試」「早慶オープン」など
様々な種類の模試を受験する機会があります。
特に進学校のみなさんは高校で受験される方も多いでしょう。
よくあるお悩みが、
「模試が多すぎて勉強がおいつかない」
「模試用に勉強したほうがよいのか」
「どんな模試を受ければいいのかわからない」等々…
今回は、「どの模試を受けるべきか」「勉強方法」「復習と活用術」についてお伝えします!
ポイント1 ~どの模試を受けるべきか~
先ほどお話しした通り、模試には本当にたくさんの種類があります。
とりあえず全部受けておこう!という方も多いのではないでしょうか。
しかし、やみくもに受験するのはストレスにもなり、時間も無駄になります。
大切なのは、志望進路に合わせて模試を受験すること!
以下では志望進路にあわせた模試受験プランを紹介します。
1、国公立志望パターン
国公立志望の場合、軸になるのが「センター試験」と「2次試験」です。
センターはマーク、2次は記述となることが多いので、マーク式の模試と記述式の模試を
同時に受けることが望ましいでしょう。また、多くの大学ではセンターと二次両方あわせた成績で
合否が判定されるので、マークと記述は同じ会社の模試を受験すること!
「ドッキング判定」といわれるものがあるので、そちらの判定を参考にしましょう。
私立をセンター利用で受験する場合も、ほとんどの模試で判定が出ますので是非書いてみてください。
2、私立専願パターン
私立大学は多くの大学でマーク式が多く記述式が少し、というパターンとなっており、
センター試験の二次を加味する国公立と異なり、基本的にはチャンスは一度きりです。
ですので、マーク模試と、なるべく私大専用模試(代ゼミなどで開催されています)を
受験するとよいでしょう。また、私大のほとんどはマークですので、センタープレ模試も
是非受験しましょう。記述模試も判定は出ますが、記述は国公立二次を想定したものですので、
医学部や難関大を除き、受験しなくてもよいといえます。
3、推薦入試パターン
推薦入試にも模試!?と驚かれるかもしれませんが、最近は小論文模試というものがあります。
小論文はなかなか客観的に点数をつけることが難しい科目なので、ぜひ受験しましょう!
4、上位・難関大志望パターン
東大京大をはじめとした旧帝大、上位私大にはその大学の出題傾向にあわせた
「オープン模試」があります。例えば、慶応義塾大学には国語の試験というものがなく、
小論文が課されます。東大の英語の二次試験にはリスニングが加わります。
立命館大学の英語の試験には、「下線部の同じ意味の単語を答える」という少し特殊な形式の
問題が出題されます。
等々、千差万別です。そのような傾向に対応したものがオープン模試と呼ばれるものです。
自分の志望校にオープン模試があるかどうか調べ、あるなら是非受験しましょう!
ポイント2~模試の勉強の仕方~
受験する模試が決まったところで、次は勉強のやり方についてです。
結論からいうと、模試のためだけに勉強する必要はありません!というのも、
模試はあくまでこれまでの受験勉強の成果を見て、これからの指針をたてるものであり、
定期テストとは異なり、範囲も広いので、受験勉強そのものが模試の勉強になるからです。
最も重要なのは、「模試の前に時間を測って過去問を解くこと」です!
これを行うことで本番の得点がぐっと上がります。
普段勉強しているとなかなか時間を測ることがないので、ゆっくり考えてしまいがちです。
英語の試験は時間が足りないという声もよく聞ます。
過去問がない場合は、センターの過去問や志望大学の過去問でもよいので、
模試本番と同じスケジュールで解き、時間が足りなければ足りなかった箇所を復習し、
早く解けるようにする、間違えたところは復習して解けるようにする、
この二点を模試前に取り組むようにしましょう。
ポイント3~模試結果活用!~
準備万端で挑んだ模試、結果がよくても悪くても必ずチェックしてほしいのが
「項目別得点率」「あと何点で合格圏なのか」の二点です。
大切なのは、ぱっと見の得点ではありません。
たとえば同じマーク模試の英語が160点のふたりでも、Aさんは長文でほとんど落とし、
Bさんは前半の文法、グラフ問題がダメ。というように、得意不得意が分かれるのです。
ですので、まずは項目別得点率をチェックし、自分の苦手を把握しましょう。
苦手単元を洗い出したら、要点を参考書などで確認し復習します。
そのあと、もう一度模試で間違えたところを復習します。
こうすることで、自分の苦手分野を効率よく復習することができます!
次に大切なのは、あと何点で合格圏なのか、というポイントです。
E判定やD判定だと落ち込んでしまうと思いますが、模試にはあと何点で合格圏なのかが
表示されますので、改めて模試を見直して、自分は足りない点をどこで挽回するのか?
作戦をたてましょう。
受験では必ずしも満点をとる必要はありません。
満点を目指す勉強していると、勉強時間が足りず、結局すべてがおろそかになってしまう事もあります。
模試を見て、自分が確実に得点できるところを探し、伸ばしましょう。
たとえば、今回は英語の長文を落としてしまったけど、ケアレスミスなので
次回は絶対間違えないように勉強する。そのかわり、数学の確率は本当に苦手だから捨てて、
英語と日本史にあてよう…等、直前時期だからこその取捨選択が重要です。
★補足★模試によって判定が違う!
模試をたくさん受けると、判定が違うものがあり、どれを信じてよいかわからなくなるときがあります。
一番信頼できるのは、本番の形式に最も近いものです。
たとえば、マーク模試と慶應オープン模試を受験した場合、形式が異なりますので
もちろん後者のほうが正確です。大学別オープンを受験しなかった場合、
私大専願の方は、マーク>記述、国公立志望の方はマークも記述も含まれるので、
判定は気にせず、上記に挙げたように復習を頑張りましょう。
(一般的に難易度としては、駿台≧河合>代ゼミと言われています)
~最後に~
模試の選び方、勉強のやり方、活用方法について紹介しましたが、いかがでしたか?
今回紹介したパターン以外にも、様々な受験プランのある方や、そもそも志望校も決まってない、
模試の後の復習、勉強について不安…そんな方も多いのではないでしょうか。
トライでは、模試の受験について、判定後の勉強方法について、
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入会前のご相談は、もちろん無料です。
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