2011年9月11日
愛知県公立高校入試 【数学】①<方程式・不等式・計算・文章題>傾向と対策
愛知県公立高校入試では、A,Bグループともに毎年、問1から6~8問、問2では文章題として1~2問出題されています。
正の数・負の数の四則計算、文字式、平方根の計算、一次または二次方程式、不等式は毎年出題されています。その他、年度により公式を用いる因数分解や連立方程式などの基本的な問題も含まれています。平成14年度以降は、数の性質や平方根に関する正誤問題もみられます。また、Bグループの方が連立方程式が出題される傾向があります。
全体的に基本的な問題ですが、文字式においては、分数が含まれる計算問題がほぼ毎年のように出題されています。さらに、小数を含む計算や展開が必要な問題も数多くみられます。計算の順序や展開の仕方(公式を用いた展開や分配法則など)、分数や小数の扱い(例えば文字は分母にくるのか分子にくるのか、小数を分数に変換する方法など)に注意して解かなければいけません。
平方根に関しては、平方根を簡単にする計算だけでなく、平成20年度Aグループの問2(1)のように大小関係も出題されています。平方根を2乗にしてから大小関係を比較するという知識が必要となってくるため、平方根の性質などを十分に理解しておく必要があります。
方程式、不等式や数量関係は、グラフの読み取りや数式からの計算だけでなく、文章で書かれた問題に対応できるようにしておきましょう。x、yなどの文字が全く出てこない文章のみの問題が出た時にも、方程式または不等式を用いることを見抜き、さらに自分で文字をおいて数式を導く練習は必要不可欠です。
この単元では毎年文章量は比較的少なく、単純な問題が多く出題されています。この後の大問に時間を割くためにも素早く正確に解く必要があります。この単元で時間をかけること、失点することは全体に大きく響いてきます。また、余白が少ないため書き間違え等にも注意しましょう。
正の数、負の数、平方根の計算の決まりごと、因数分解の公式などの基本事項をしっかりと押さえ、単純な計算間違い等のケアレスミスが無いように日頃から計算練習をすることで、この単元の得点UPにつながります。