教育プランナーブログ

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今回は、平成24年度愛知県公立高校Aグループ入試問題の分析をします。
出題難易度レベルとしては、例年通りといった印象です。
 
 
≪国語≫
現代文二題、漢字の読み書き・熟語の知識、古文で構成されており、
基本的な内容が中心の出題でした。
大問一では、筆者の考えと例示を関わらせて読む力が求められています。
要約文では、「語り合い」と「自己の構築」の関係を条件に合わせてまとめるとつながりやすい。
大問二では、筆者の気持ちを理解するために心情を表す語句に注意して読むようにするとよいでしょう。
大問三の語彙・熟語では、基本的な漢字知識をつけておくことが重要になります。
四文字熟語にも注意したい。
大問四では、原文と現代語訳を対比させて読み、内容を理解する力が問われています。
日ごろから語句の意味を的確にとらえて読んだり、表現の仕方を工夫して書いたりすることが大切です。
 
≪数学≫
各学年・各領域の学習内容からバランス良く出題されています。
数と式では、基礎的な計算力が必要。
数量関係では、関数と図形を関連付けて考えたり、
数量の関係をグラフに表して考察する力が問われています。
図形では、複雑な図形から直角三角形や相似な三角形などを見つけて、
図形の性質や定理を利用して筋道立てて考察する力が問われています。
日ごろから計算の仕方など、基礎的・基本的な内容を確実に習得するとともに、
それらを活用して論理的に考え、問題解決する力を養うことが大切です。
 
≪社会≫
複数の資料を丁寧に読み解き、分析し、総合的に考察する力が求められている点は従前通り。
歴史的分野では、比較的基本的な内容が出題されました。
地理的分野では、日本の諸地域や世界各州の地図や統計を扱い、
グループ化することで、その傾向を多角的にとらえる力が必要になってくる。
公民分野では、金融の仕組みや働きを正確にとらえたり、「持続可能な社会」に関して
時間的な経緯や社会の動きに関心を持ったりしながら学習を積み重ねる必要があります。
 
≪理科≫
理科の四領域からバランス良く出題され、自然事象に関する思考力と理解力を問う適切な問題です。
問3は、複数の実験結果から化学反応における物質の量的な関係を読み解く力が必要でした。
問4では、運動する物体の速さや力学的エネルギーの変化を総合的に考察する力が必要です。
問5は日本付近の気団と四季の変化の関係、前線と気温や湿度などの
気象要素の関係を理解していることが必要。
自然事象に関する基本的な原理・法則の習得に努めるとともに、
長い問題文から題意を読み取る読解力と分析力を養っておくことが必要になります。
 
≪英語≫
聞き取り、英作文、長文読解、会話文完成で構成され、基礎的な力を見る適切な問題でした。
聞き取りでは、会話の内容を理解し、必要な情報を正確に把握する力が要求されます。
問1は、時間割表について、会話の流れを把握して適切に表現する力が必要である。
問2では、海に関する説明文の要点を整理して読み取る力と、基本的な語句を正しく用いる力が必要です。
問3は、会議のための椅子の並べ方について会話の内容をイメージしながら理解する必要。
日ごろから言語の働きと使用場面を考え、理解力と表現力を養うことが大切です。

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