2012年3月21日
平成24年度 愛知県公立入試B日程 出題傾向分析
今回は、平成24年度 愛知県公立高校Bグループ入試問題の分析を行います。
出題難易度レベルとしては、概ね例年通りといった印象ですが
数学などで昨年よりもやや難化傾向がみられます。
≪国語≫
現代文二題、漢字の読み書き・熟語の知識、古文の出題です。
今年はA・B日程ともに古文の出題でした。
大問一
対比されている語句について本文中ではそれぞれどのように表現されているかを
押さえられればそこまで難解ではありません。要約問題では、
【豊かさ】を鍵に指示語の内容をとらえていく力が試されています。
大問二
大学生が自分の中学時代を回想している文章。
同年代のため心情を捉えることはそこまで難しくはないですが、
語句に難解なものが多いことや、方言によって読みにくいものになっています。
語句の知識、また前後から推察する思考力が必要です。
大問三
例年並み
大問四
例年と出題傾向に変更はありませんでした。
重要語句を覚え、それをヒントに原文と現代語訳を対比させて読める力が求められます。
≪数学≫
やや難化。移行措置内容も出題されており、図形を使った問題において
いくつかの公式を使い段階を踏まなければ解くことができないものが多くなっています。
論理的に考える力が問われています。
≪社会≫
A日程と同じように複数の資料を丁寧に読み解き、分析し、総合的に考察する力が求められています。
歴史的分野では、各時代ごとではなく、大きな流れのなかで
どのような事が起こってきたのかということを問う問題でした。
地理的分野では、世界地理ではなく日本地理分野の資料読み取り問題が目立ちました。
公民分野では、市場の働きと経済や、日本国憲法などの基本的な事項を問う問題が出ています。
≪理科≫
A日程と同様に四領域からバランス良く出題されでいます。
ただ知識を問う問題は少なく、実験や観察からどのような方法でなにが結果として
わかったのかを資料をみながら押さえておくことが大切です。
≪英語≫
問題構成は例年と同様。ただの構文ではなく会話のなかで使われる表現を
日頃から押さえておくことが大切です。
聞き取りでは、重要な単語を聞き取り、話の要点を正確に把握する力が要求されます。
問1は、基本的な表現をいかに使えるかが重要でした。
問2では、グラフと本文の内容を対比して問題を解きましょう。
問3は、給食話題で比較的読みやすい内容です。会話のなかでの表現を
きちんと押さえていることが大切です。