2022年9月1日
二学期のスタート!でも…
こんにちは!家庭教師のトライ 名古屋校です。
保護者様はようやく一息つける休暇明けですが、子供たちの気持ちが一番不安定になるのも夏休み明け。小中高問わず悩みを抱えて不登校になってしまう生徒たちが増える時期なのです。
1学期からあまりクラスに馴染めていない、体調が優れず学校に行くのが辛い、集団生活になじめない、なんとなく行きたくない…など、悩み状況も人それぞれ。
不登校は、決して悪いことではありません。人それぞれに適した生活環境はあり、無理に今の学校へ通う必要はないからです。
しかし、保護者様や周囲の大人にとっては、成績、友人関係、進路、など未来を思ってどうしても不安になってしまうもの。特に高校受験では内申点が大きく影響してくるため、無理にでも学校に行かなければと考えてしまうかもしれません。不登校からの全日制高校への進学についてお話しします。
<愛知県の長期欠席者への入試対応>
愛知県の公立高校入試では、やむを得ず長期欠席をしてしまった方に対して、一般選抜での特別な配慮を実施しています。
体調不良や特別な事情で「3年次の欠席等の日数(保健室登校の日数などを含む)」が出席すべき日数の半分を超える場合、通常の学力検査に加え、内申ではなく受験校との面接及び調査書の「学習の記録」を資料として利用し受験をすることができます。利用には申請が必要で、現中学との相談の上、欠席日数等を記載した「選抜申請書」と現状や志望理由を記載した「自己申告書」を提出します。
現在不登校になってしまっている方にはぜひ利用してほしい制度ですが、申請したところで受かるんだろうか、実際に使える制度なんだろうか…と二の足を踏んでしまうかもしれません。
令和2年度の全日制課程入試では、申請者数が84人に対し、合格者数が45人。一方で、今年度の申請者数が129人、合格者数が73人と増加傾向にあり、半数程度の方が入試にも合格していることが分かります。確かに学力検査でもそれ相応の学力が要求されますが、普通科高校をどうしてもあきらめきれない方の間口が用意されているのは心強いですよね。
もちろん、上記結果のとおり、制度を活用すればだれでも合格できるわけではありません。これは登校できている・できていないにかかわらず「高校進学には一定の学力が必要」だからです。学力を満たさず進学しても、進学後の高校生活に苦戦する困難にぶつかってしまいますよね。
選択肢が広がった昨今では、冒頭でも述べたように、不登校は選択肢の一つとなっています。不登校生の課題は、学校ではない場所で、どのように学習環境を整え、学力を確保するかにあります。
家庭教師のトライでも不登校の生徒さまの自宅学習は年間を通じてご相談をいただきますが、
やはりこの夏休みあけはお問い合わせを多くいただきます。
保護者様だけで悩まず、ぜひ一度ご相談くださいね!