群馬県の皆さん、こんにちは。
今回は、高校生向け「教えてトライさん ~大学は何のために行くのか?~」をお送りします。
2017年7月の読売新聞で、こんな記事がありました。
《学習・進路 姿勢に差》
4年生大学への進学者数を100人として、
うち11人・・・留年
うち7人・・・・退学
つまり、4年後に無事卒業ができる数は82人
さらに、うち正規雇用されるのは62人だそうです。
いかがですか?
大学へ入学をしたら、当たり前のように感じていた4年で卒業、
正社員として社会人になれるというのは、82%にすぎないのです。
さて、留年・退学率は男女別に見ると、全ての学部において男子が女子を上回っていたという
データもあります。つまり、女子の方が4年で卒業している数が多いということです。
なぜなのか。
それは、女子学生の方が、なるべく良い成績を取るように心掛け、
グループワークやディスカッションには積極的に参加をし、必要な予習や予習をする割合が高いのです。
日頃の学習への姿勢がが成績もよくなっていたという結果が現れているようです。
とはいえ、学習への姿勢というものも、やりたいこと、学びたいことができる学部学科にいないと
やる気が生まれてきません。退学することが一概に悪い大学とも言えない理由のひとつかもしれません。
退学へつながってしまう学生の特徴として、
「高校生のとき、特にやりたいことが見つからなかった。けれども、周りの友達も両親も
大学へは行っておけと言われたので、とりあえず進学した。」
「人を助ける仕事がしたいと思っていたが、特にどんな職種に就きたいとかまでは考えていなかった。
なのでとりあえず、福祉関係に進学した。けれどもやりたいことではなかった。
やりたい職種は見つからなかった。」
のように、周りに影響され「とりあえず大学へ進学する」パターンです。
大学は何のために行くのでしょうか。
両親が行ったほうがいいと勧めるからでしょうか。
周りの友達が行くからでしょうか。いや、違います。
その答えはひとつではないと思います。
それぞれ明確な目的があり、大学へ進学するのです。
そのような人が4年で卒業し、将来の夢を叶えているのでしょう。
私は、教員になりたいと思う反面、パソコンが得意だったのでそちらの分野も
極めていきたいと思った時に、教員免許を取得できる理系の大学へ進学しました。
教育実習を行ったり、就職活動をする上で、自分のやりたいことを明確に決めることができたと思いますが、
もし、教員免許が取得できる大学ではなかったら、教員免許の取得を諦めていたら…
そう思うと、きっと別の大学へ編入するということも考えられたと思います。
しかし、下の妹が私立高校へ入学していたりと家庭の経済面では、とても厳しいので、
きっと夢を諦めていたのではないかと思います。
もう一度、自分の大学進学の目的を、ぜひこの夏休みに考えてみましょう。
オープンキャンパスや学校見学へ行くとヒントが見つかるかもしれません。