2023年4月20日
佐賀県 文学の春
こんにちは!
佐賀県のブログ担当です。
ーーー今日のテーマーーー
文学の春
「読書の秋」
という言葉、みなさんご存じでしょうか。
秋は過ごしやすい気候で、ゆっくり読書ができる季節、ということで「読書の秋」とよく言われています。なるほど。暑い夏が終わって、ゆったりと読書ができるようになる、と。
納得です。
でも、あれ……?
この理論、春でも成立しませんか?
寒い冬が終わって、気温は高くも低くもない。
過ごしやすい気温で、ゆっくり読書ができる。
と、いうことで今回は「文学の春」と題しまして、この春に読むべきお勧め作品を紹介していきたいと思います。
読書をすると、集中力が身につき、語彙も増やせるので、勉強の合間などに読んで見てはいかがでしょうか。
おすすめ作品集
1.汝、星のごとく
2023年本屋大賞を受賞した本作。
著者・凪良ゆうさん二度目の本屋大賞です。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。
――まともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
高校生が主人公の小説なので、学生の皆さんにも読みやすいのではないでしょうか。毎年話題に上がる本屋大賞。
世間で話題になったものは一度手に取って触れてみる。
すると、人気の理由がわかったり、自分の人生の価値観を広げてくれるかもしれません。
2.流星ワゴン
重松清さんが書いた小説。
重松清さんと言えば、入試に出題されやすい小説家である、とよく言われます。
その中でも、お勧めなのが、この流星ワゴンというお話。
人生に行き詰った主人公が不思議なワゴンにのって過去に戻りもう一度人生を生きなおすという物語です。
小説の世界では、何度でもやり直せますが現実ではそうもいかない……。
なるべく後悔しないように毎日を大切に生きていこう、と思える作品です。
3.よだかの星
「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」などで有名な宮沢賢治さんの作品です。
宮沢賢治も重松清さんと同様に模試などの小説でよく見かける印象です。
このお話は、いじめられっ子の夜鷹が星になってしまう、というお話。
悲しくて切ない物語ですが、考えさせられる作品です。
生物はみんな何かを捕食しなければ生きていけない
という当たり前を再度考えるきっかけになります。
いかがでしたでしょうか。
今回は現代文対策になりそうな本を三冊選んでみました。
長く愛される作品や、受賞する作品にはそれぞれそうなるだけの理由があります。
ぜひ、これを機会に一度触れてみてはいかがでしょうか。