2011年11月9日
愛知県 中学受験シリーズ第11回:金城学院中学の入試傾向
今回は金城中学校についての傾向と対策をお知らせいたします。
○昨年の入試デ―タ○
募集人数 360名 受験者数 1,045名 合格者数 685名
合格最低点163点(満点300点)
○算数:傾向と対策○
試験時間:50分 配点:100点 目標点数:60点
全26問中20問(全体の77%)が計算問題と一行問題で構成されています。
一行問題の多くが、各単元の基本問題レベルと易しめになっています。
≪算数が苦手な子≫
頻出単元の基本問題をきちんと押さえることで合格必要点を取ることができる。
≪算数が得意な子≫
ここ数年の他の中学校の問題(淑徳・聖霊・名古屋女子など)を数多く解くことで応用文章題への対応力をつけると良い。
50分で26問と、時間に対して問題数が多めです。1問を2分程度で解く訓練が必要です。
計算については日々5問を5分で解く訓練を重ねること、
一行問題については、一行問題集などを用い18問を36分で解く訓練を日々1回ずつ行いましょう。
≪出題頻度の高い分野≫
比の計算・立方体の性質・速さ・展開図
○国語:傾向と対策○
試験時間:50分 配点:100点 目標点数:60点
また、主語述語の関係、正しい仮名遣い、ローマ字なども出ており、まんべんなく基礎事項を押さえておく必要がある。
試験時間:30分 配点:50点 目標点数:30点
国内の河川・山脈・平野の名前を覚え、各地域の農漁業工業の特徴がきちんと整理できている必要がある。
国内地理だけでなく国際地理もテキストの範囲で理解しておく必要がある。
また、昨年ニュースに上がった国や地域は必ず押さえておくこと。
歴史→ 政治上の出来事・生活の様子・文化史がバランスよく関連付けられて出題されている。
問われている知識自体は標準的なものだが、一問一答形式での暗記だけでは対応しにくい。
解説の詳しいテキストを読み込むこと、過去問演習期は多くの問題に触れてリード文を丁寧に読むことが必要。
遺跡や戦争などの場所も聞かれるため地図で場所を確認しながら学習すること。
時代順に並び変える問題や同時代史が頻出のため、歴史年表を作りそれを傍らに置いて勉強すること。
公民→ 権利と義務、民間団体、三権分立、国際紛争、憲法、財政、国際社会、時事など幅広い範囲から出題。
問題数は少ないが範囲が絞り込めないため、各単元ごとに知識を整理しておくこと。
近年話題に上っている機構や条約などは必ず正確に書けるようにしておくことが必要。
歴史の出題数が最も多いため、重点的に掘り下げた学習が必要。
地理公民は単元の絞り込みが難しいため、基礎事項についてまんべんなく学習をしておく必要がある。
選択式と記述式で占められているが、平成21年度のみ短文記述式が3題(地理2題、歴史1題)出題されている。
記述ではないにせよ正誤問題が毎年出題されるため、背景知識まで正確に理解しておく必要がある。漢字記述指定あり。
○理科:傾向と対策○
試験時間:30分 配点:50点 目標点数:30点
物理→ 振り子、電気回路、磁界、電流計、運動、電池、てこ、など。
基本的な問題が主流なのでしっかりと仕組みを整理して理解し、数多く当たっておくこと。
生物→ 昆虫の観察、ひとの消化、植物の発芽、季節と生き物、血液循環、呼吸、植物の働きなど。
観察結果に関する出題が多い。
化学→ 水溶液の性質、気体の性質、物の溶け方、物質の反応など。
水溶液の性質についてよく出ているため、しっかりと理解しておくこと。
地学→ 気象観測、地層と岩石、流水のはたらき、天気の変化、星や月の動きなど。
一通りの基礎事項を押さえた上で、重要単語を覚え、問題演習を行うこと。
まずは基本事項を理解したうえで重要用語を覚えること。
実験・観察を扱う問題が約半分を占めるため、用語暗記と並行して実験・観察問題にて理解を深めておくこと。