2011年8月19日
山形県 身近なものの由来を調べてみよう
最上川流域にある山形県長井市は、スイカの産地として有名です。
毎年大玉のスイカを3万個あまりも出荷する、一大産地となっています。
戦前までは蚕の養殖や桑栽培、タバコ栽培が盛んでしたが、
戦後、民間に払い下げられた開墾地を中心にスイカ栽培が始まり、
1988年には「あやめ郷西瓜」が商標登録されるなど、今では1つのブランドとなっています。
今でこそ日本の夏の風物詩となったスイカですが、室町時代以降に中国から伝わったと言われています。
スイカの名も、中国語のサイクワァが訛ったと言われています。
中央アジアから伝わってきたため、「中国の西からきた瓜」で西瓜と名前が付きました。
原産地はなんと熱帯の国アフリカのサバンナ地帯。
原種に近いものや野生のスイカは、甘みがほとんどなく、砂漠地帯での水分確保が目当てで食べられるようになりました。
その後品種改良を重ね、現在の甘くみずみずしい夏の風物詩たるスイカへと変化を遂げました。
身近な食べ物の由来を調べてみるだけでも、様々な驚きや発見があります。
驚きや発見は勉強の基本です。
この新鮮な驚きの気持ちをいつまでも大切にし、日々の学習に励みましょう。