2011年6月26日
『山形県 中学生理科』身の回りに置き換えて覚えよう
あと一カ月ほどで夏休です。
海や山など自然の中に出かけたり、体をうごかす機会も増えることでしょう。
くれぐれも怪我には気をつけてくださいね。
ところで、みなさんは怪我をしたら消毒しますか?
怪我をしたら「消毒をして絆創膏を貼る」という常識だと思っていた行為が、
実は怪我の治りを遅らせていたと聞いたら驚くのではないでしょうか。
しかし、中学2年生が学んでいる理科の知識で説明ができます。
理科の教科書にはこのように書かれています
血液の成分
・血液は赤血球、白血球、血小板などの固形の成分と血しょうという液体の成分からなります。
赤血球
・ヘモグロビンを含み、酸素を運搬する。
白血球
・からだの中に入ってきた細菌などを取りこむ働きがあり、病気を防ぐ。
血小板
・出血したときに血液を固める働きをする。
血しょう
・養分や不要物などをとかして運ぶ。
怪我をすると、傷口から入りこんだ細菌を白血球が取りこみます。この白血球の死骸が膿です。
同時に傷口を血小板が血液を固めて塞ぎます。この塞いだ血小板がかさぶたです。
怪我の直後に消毒をすると、細菌を殺すと同時に、この白血球や血小板も殺してしまいます。
絆創膏などを張ると、ガーゼ部分に白血球や血小板が吸着されてしまうため、怪我の治りが遅くなってしまいます。
正しい治療法は、傷口を水などで洗い流すだけで良いわけです。
このように、中学2年生の理科の分野をしっかり覚えていると、驚くことではない事が分かります。
中学で習う理科は、生活に密着している内容が多いので、身の回りのことや、自分自身に置き換えると、より理解しやすいものとなります。
視野を広げて、発想豊かに、理科の学習に取り組みましょう。