2011年7月7日
『山形県 効率の良い暗記法』
テスト前に丸暗記してなんとか点数を取ったものの、
覚えたことをすぐに忘れてしまったという経験はありませんか?
これは、人間の短期記憶は20秒程度しかもたないことが原因です。
記憶力の良し悪しに関係なく、短期記憶では常に新しい記憶が上書きされるのです。
例えば、長い講義を聞いていても、メモを取らずにいると
最後の20秒しか覚えていないということになってしまいます。
アメリカの心理学者ジョージ・ミラーは、この短期記憶の容量が7±2であることを発見し、
論文「マジカルナンバー7±2」において発表しました。
一度聞いただけで記憶できる限界は7個前後ということです。
この7個という数は、情報の数ではなく、意味のあるもののかたまり(チャンク)の数で、
情報量的な大きさは関係ありません。
例)
適当な文字の羅列1867459256ではチャンクの数は10個
4455889966では「44」「55」「88」「99」「66」でチャンクの数は5個
昔から語呂合わせで覚えることを勧められてきたのも、この記憶のメカニズムが関わっています。
例)
√2:1.41421356 一夜一夜に人見頃 →「一夜」「一夜に」「人見頃」でチャンクの数は3
√3:1.7320508 人並みにおごれや → 人並みに おごれや でチャンクの数は2
この「短期記憶は20秒まで」、「記憶できる数は7個」、という2つのポイントで考えると、
英単語をスムーズに覚えることができます。
「1日に覚える単語の数を7個までにする」
「7個を覚える時間を20秒にする」
他の教科にもいろいろ応用できそうですね。
ポイントは一度にやりすぎないことです。ぜひお試してください。
この夏は効率の良い覚え方で、しっかりと学習内容を身につけていきましょう。