2011年9月21日
山形県高校入試 理科④地学分野の傾向と対策
今回は地学分野がテーマです。
1. 出題傾向
山形県の入試問題を過去5年間をみると、出題頻度が高い分野は順に天体、天気、その他の単元となっています。
大問がまるごと単元ごとの出題になっています。
地学以外の分野にも言えることですが、小問の設問数が多く、基礎から応用まで幅広く問われ、記述も頻出です。
考察させる内容のため難易度は高めです。
ちなみに2010年度は問2が地層、問3が天体でした。
問2では深成岩のつくりに見られる特徴について記述の問題が出題されました。
問3は模型を用いて天体の見かけの動きについて実験しました。
普段見慣れない模型なので仕組みを理解するのに時間がかかった人も多かったことでしょう。
2. 来年度の予想
過去5年で全体の設問数に変化がありますが、地学は2題ずつ出題されています。
今年度も2題出題されると考えていた方が無難でしょう。
これまで天体の出題頻度が最も高いですが、昨今は気候や地震に関心が寄せられているため、
これらの単元が出題される可能性も高いです。
単元が少ない分、問われることは細かくなります。
出題範囲を絞らないでまんべんなく学習しましょう。
3. 対策
天体は星の見え方や、見える時間などが問われます。
半球の図や模型を用いた問題をよく練習して慣れておく必要があります。
天気は天気図の読み方、天気図記号を覚えましょう。
また、記述で説明を求める問題がありますので、
例えばどのような状況で雨が降り、それはなぜなのか?を自分の言葉で説明できるようにしましょう。
火山・地層は知識が問われます。教科書の内容を覚えれば対応できるでしょう。
地震は、振動の伝わる速さ、到達時間を計算で求めることがあります。
問題のパターンは多く、速さの求め方、比例のグラフが読めれば得点しやすい部分です。
ぜひ練習しておきましょう。
山形県は入試問題が設問数も多く、考えさせる問題が多いので時間配分が大切になってきます。
過去問で必ず練習しましょう。