2011年10月4日
山形県高校入試 国語③古文・漢文の傾向と対策
今回は古文・漢文、加えて韻文に関する問題の傾向と対策をみていきます。
1.出題傾向
古文は必ず大問で出題されており、文脈把握、主題を問うもののほか、仮名遣いや主語を特定する問題が出題されます。
学習していない文法や古語であれば現代語訳が載せてあります。
漢文・漢詩および韻文は大問4の選択問題で出題されます。
ここ数年をみると、韻文の出題されることがほとんどで、漢文・漢詩が出題されたのは2009年度だけです。
韻文とは詩・短歌・俳句などのこと。
表現法の知識はもちろん、歴史的仮名遣いや文の構成、内容理解が出題されます。
2009年度の漢文・漢詩の問題では、書き下し文、漢字の作り(部首・画数)に関する問題が出題されました。
2.来年度の予想
出題形式・問題量は大きく変更されることはないでしょう。
古文は小問数が比較的多めで、基礎知識はもちろん内容を簡潔にまとめる力がとわれます。
選択問題では、しばらくぶりに漢文・漢詩が出題される可能性があります。
韻文・漢文・漢詩を選択するつもりの人は範囲を絞らずに準備しておいたほうが安心です。
3.対策
古文は学校の授業・教科書で学習する基本的な知識(歴史的仮名遣いや古語など)は確実に押さえておきましょう。
中学レベルの古文では正確な現代語訳よりも、
どれだけ内容が理解できているかが問われます。
本番では全く知らない題材が出されることもあります。
できるだけ多くの問題に触れて慣れておきましょう。
韻文や漢文・漢詩は選択問題として出題されるので、
極端にいえば、もう一方の選択肢(文法問題)とどちらかに絞ってしまうこともできます。
ただ、韻文や漢文は知識問題なので教科書の内容を学習して、
いくつか問題演習をしておけば十分得点できます。
まだ定期テストも残っているので、
現時点では範囲を限定せずに全体的に問題演習を行っていくのが無難でしょう。