2011年10月
2011年10月6日
山形県高校入試 国語④作文の傾向と対策
国語最終回は課題作文です。
山形県の入試問題には必ず作文が課せられます。
1.出題傾向
過去に出題されたテーマをご紹介します。
[2010年度]
あなたの生活におけるさまざまな言葉との出会いを振り返り、次の題名で、まとまりのある文章を書きなさい。
『わたしを笑顔にしてくれた言葉』
[2011年度]
2010年は国民読書年でしたが、そのポスターに次のA~Cの言葉がありました。
このA~Cからテーマとして1つ選び、あなた自身の読書体験を含めて、まとまりのある文章を書きなさい。
『A 本に教えられた B 本に感動した C 本に励まされた』
いずれも
・二段落構成か三段落構成とすること。
・「題名」は書かないこと。
・200字以上、240字以内で書くこと。
・文字は、正しく、整えて書くこと。
等の注意点が示されています。
また、2010年度の問題では、段落構成に際して、
取り上げた言葉についての具体的な体験と、その言葉に対する思いや考えを含めて書くこと。
といった条件が付されていました。
テーマは身近なものが多いので、全く書けないことはないでしょう。
ただし、制限字数のなかで、条件を満たして、簡潔に自分の考えをまとめることが要求されます。
2.来年度の予想
来年度も課題作文は出題されるでしょう。
字数は同様に200~240字程度で、二段落構成あるいおは三段落構成で書くように指示があるでしょう。
3.対策
課題作文の対策として、普段から時事ニュースに目を向けるようにすることです。
作文では具体的な例を上げると全体のまとまりが良くなりますし、相手に伝わりやすくなります。
また、常日頃から問題意識を持つことが大切です。
自分の考えを簡潔にまとめるのは練習をつむ必要があります。
新聞の社説などは時事問題に対する意見が書いてあり、文章量も多くありませんので、
毎日目を通してみるのも良いでしょう。
内容は多少難しいかもしれませんが、書き方の参考にしたり、表現を覚えるのに適しています。
本番では他の問題もあり、実際に作文に費やせる時間は限られてきます。
普段から時間制限を設けたり、条件を付けて練習することで、入試本番で焦らないように準備しておきましょう。
2011年10月4日
山形県高校入試 国語③古文・漢文の傾向と対策
今回は古文・漢文、加えて韻文に関する問題の傾向と対策をみていきます。
1.出題傾向
古文は必ず大問で出題されており、文脈把握、主題を問うもののほか、仮名遣いや主語を特定する問題が出題されます。
学習していない文法や古語であれば現代語訳が載せてあります。
漢文・漢詩および韻文は大問4の選択問題で出題されます。
ここ数年をみると、韻文の出題されることがほとんどで、漢文・漢詩が出題されたのは2009年度だけです。
韻文とは詩・短歌・俳句などのこと。
表現法の知識はもちろん、歴史的仮名遣いや文の構成、内容理解が出題されます。
2009年度の漢文・漢詩の問題では、書き下し文、漢字の作り(部首・画数)に関する問題が出題されました。
2.来年度の予想
出題形式・問題量は大きく変更されることはないでしょう。
古文は小問数が比較的多めで、基礎知識はもちろん内容を簡潔にまとめる力がとわれます。
選択問題では、しばらくぶりに漢文・漢詩が出題される可能性があります。
韻文・漢文・漢詩を選択するつもりの人は範囲を絞らずに準備しておいたほうが安心です。
3.対策
古文は学校の授業・教科書で学習する基本的な知識(歴史的仮名遣いや古語など)は確実に押さえておきましょう。
中学レベルの古文では正確な現代語訳よりも、
どれだけ内容が理解できているかが問われます。
本番では全く知らない題材が出されることもあります。
できるだけ多くの問題に触れて慣れておきましょう。
韻文や漢文・漢詩は選択問題として出題されるので、
極端にいえば、もう一方の選択肢(文法問題)とどちらかに絞ってしまうこともできます。
ただ、韻文や漢文は知識問題なので教科書の内容を学習して、
いくつか問題演習をしておけば十分得点できます。
まだ定期テストも残っているので、
現時点では範囲を限定せずに全体的に問題演習を行っていくのが無難でしょう。
2011年10月1日
山形県高校入試 国語②説明的・文学的文章読解の傾向と対策
入試問題の傾向と対策、国語2回目は読解です。
国語では必ず出題される部分です。
1.出題傾向
山形県の入試問題では、論説や評論文などの説明的文章が1題、小説などの文学的文章が1題出題されます。
説明的文書では要旨、文脈の把握、大意を問われます。漢字や語句の基礎知識に関しても出題されます。
文学的文章では、漢字の知識や文法問題、登場人物の心情理解が問われました。
山形県の入試問題の特徴で、国語もやはり記述が多い傾向です。
それぞれ2~3題ずつ、字数指定、語句指定の記述式が出題されてます。
2.来年度の予想
国語の入試問題は例年、ほぼ形式が変わりません。
来年度も読解問題は説明的文章が1題、文学的文章が1題出題されるでしょう。
書かせる問題はほぼ間違いなく出題されるので、十分な対策をとりましょう。
3.対策
読解問題を解くコツははじめに設問に目を通してから本文を読むことです。
英語の長文読解でもよく言われることです。
そして、本文を読みながら仮に答えと予想されるところに線を引いていきます。
記号で答える問題や、抜き出しの問題は手早く済ませて、
できるだけ記述の問題に時間をかけられるようにします。
小説などでは人物の心情理解が必ず問われますが、苦手としている人も多いと思います。
まず、今読んでいる文の主語がだれか、誰の気持ちなのかを細かく意識しながら読む練習をしましょう。
論説・評論文では要旨をまとめる力が必要です。文中の指示語や接続語をチェックしていきます。
加えて、これまで教科書で学習した文章でも構いませんので、段落ごとに分ける練習をしておく必要があります。
最終的には、慣れが必要です。
実際の入試問題は知らない文章が出題されることが多いですから、
できるだけたくさんの読解問題にチャレンジしましょう。