2011年9月24日
【宮城県 高校受験】 社会①歴史分野 傾向と対策
◇歴史
1. 出題傾向
例年、第二問が歴史分野からの出題になっている。
1つの時代がクローズアップされるような出題形式ではなく
あるテーマについて、各時代ごとの出来事やその背景を問う設問が多い。
平成23年度入試では、『仏教と学問がどのように政治に関わったか』
平成22年度入試では、『各時代の主な法とその影響について』というテーマだった。
教科書レベル~発展レベルの説明問題も、複数出題されている。
また第四問と第五問の3分野融合問題においても出題される。
【平成23年度宮城県高校入試 第二問】
問2
聖武天皇が、国ごとに国分寺と国分尼寺を建てた目的を、簡潔に述べなさい。
問5(2)
本居宣長が大成した国学は、その後、尊王攘夷運動に影響を与えた。
その国学とはどのような学問か、述べなさい。
【解答例】
問2
仏教の力によって、国を守るため。
問5(2)
古事記や日本書紀の古典研究を通して、儒教や仏教が伝わる以前の
日本固有の文化を究明しようとする学問。
2. 来年度の予想
第二問で出題されるテーマの予想はかなり難しいが
よく出題されるのは『外国との関わり』だろうか。
「中国の歴代王朝との貿易」に関する設問や、「江戸時代末期の開国」についての
設問がそれである。
また、『争いや戦争』についてや、『改革と新しい制度』についても重要である。
3. 対策
教科書の太字の用語は、その意味や関連する知識(人物名や背景など)まで
しっかり覚え、理解しておくことが必要である。
また、それをある程度の字数内でまとめ、説明できる力も必須である。
例えば、『聖徳太子が冠位十二階を制定した』ということだけを暗記するのではなく
冠位十二階とは、『家柄に関係なく、才能のある人材や功績のある人材を登用する制度』
というところまでを、ひとくくりとして理解しておくことが重要である。